26 ページ26
✽・:..｡o¢o｡..:・✽・:..｡o¢o｡..:・✽・:..｡o¢o｡..:・
今日も今日とて散歩日和。
しかも今日は日差しが強烈に照らしつける天気ではなく程よく雲もあって柔らかい温かさが窓越しにAを照らしている。
(というか私あの日の会議以来散歩しかしてなくないか？)
気づいてしまったがこれは仕方ないところもある。
Aが戻ってからの幹部といえば過保護に過保護を重ねたような扱いをしていた。
何をするにも幹部同伴、紙で指を切ろうものなら包帯まで巻かれる。
唯一一人でいることが許されるこの散歩の時間はAにとってとても貴重なものなのだ。
ふとAが横にあった窓に目をつける。
窓ガラスの外側には汚れ1つない真っ白な鳩がこちらを見て首をかしげていた。
『なんだお前。こんな所でどうした？』
窓を開けて訪ねたAに鳩は1度飛び立って差し出されたAの人差し指に再度止まる。
くる、と喉を鳴らした鳩の頭を撫でていると首に光る銀色の何かを見つけた。
『これは、名札か？he…n…ry、ヘンリー。そうか、お前はヘンリーと言うんだな』
理解したように問いかければ鳩は1層大きな声で鳴いた。
『大方ひとらんのところの子だろう。一緒に行くか』
呟いたAに鳩は指から離れてAの肩に飛び乗る。
頬に微かに当たるふわふわ感を心做しか堪能しながらAは城のハズレにある農場へと足を運んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 684人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天笑くん(プロフ) - もう更新はなされないのでしょうか……。Twitterの垢などありましたら是非繋がりたいです……。 (2020年10月3日 4時) (
レス) id: 009e7901bd (このIDを非表示/違反報告)
つん - あああああ好きです (2020年3月11日 23時) (レス) id: cfb0800075 (このIDを非表示/違反報告)
まぁち - え、もうやばい… 惚れる… (2020年1月6日 21時) (レス) id: ba1aceb76e (このIDを非表示/違反報告)
パセリ(プロフ) - いおさん» 乙女ゲー…なるほど、その考えはありませんでした。検討してみます。コメントありがとうございます (2019年11月6日 6時) (レス) id: 1c07c807f8 (このIDを非表示/違反報告)
いお - 乙女ゲーパロがいいです！ (2019年11月5日 19時) (レス) id: 35fa5d69c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：@mimizu810 | 作成日時：2019年8月7日 2時
