22 ページ22
✽・:..｡o¢o｡..:・✽・:..｡o¢o｡..:・✽・:..｡o¢o｡..:・
どことなくひんやりとした空気の中、城の表扉がガチャりと開いた。
開いた隙間からはひょっこりとオスマンが顔を覗かせている。
その正面には愛用の粛清剣を携えた我らが書記長(堕天ver)が立っている。
だが別にオスマンは怖がる様子もなく扉から体を離し笑顔でトントンに近づく。
os｢あれ？トントンやん。どないしたんそんな怖い顔して〜｣
tn｢…………何か言うことは｣
os｢やーんこわーい。まあまあ怒る前にこれ見よ？｣
もういよいよ爆発寸前のトントンが剣を構え直した時、オスマンはまあまあとトントンを宥める。
しかめっ面でオスマンを眺めるトントンをにやり顔で見た後、オスマンは今だ閉まっていない表扉の隙間に声をかけた。
os｢Aちゃん、おいで｣
そういえば、とトントンはその場にAがいないことに気がついた。
一瞬嫌な予感がチラつくもオスマンがAの名前を呼んだことから最悪の事態はないのだろうと推測する。
にしてもAは嫌にごねているようだ。
さっきから扉の隙間から『やっぱり無理だ』とか『ひかれるに決まってる』だとかなにやら声を漏らしている。
どうやらAには何からしらの秘密がありそれをトントンに見せるのが嫌らしいのだがもう少しでオスマンに引きずり出されそうだ。
生前ならまだしもまだまだ発展途中の少女の力では成人男性の力には叶わないようだ。
オスマンに引きずり出されたAの姿を見てトントンは思わず手に持っていた粛清剣を床に落とす。
いわゆる軍服ワンピというやつだ。
ワインレッドの生地を主としスカートや袖の裾にフリルであしらわれている。
予想外か否かトントンは口を半開きにしながら地面へ崩れ落ちる所をAが既のところで受止めだ。
『おっ、も…ほ、ほらな！トントンが固まってしまってるじゃないか！すまないトントン、見苦しいものを見せてしまって！』
os(いや普通にちゃうと思うねんけど…)
tn｢……………………はっ！今目の前にものっそい天使おった気がするんやけど気のせいかな…｣
『トントン！大丈夫か？』
tn｢………………(魂浮遊)｣
『と、トントーン！！！！！！！』
その数分後、引きずってきたのかやけにボロボロなトントンの手を引いたAが医務室へ押しかけたらしい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 684人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天笑くん(プロフ) - もう更新はなされないのでしょうか……。Twitterの垢などありましたら是非繋がりたいです……。 (2020年10月3日 4時) (
レス) id: 009e7901bd (このIDを非表示/違反報告)
つん - あああああ好きです (2020年3月11日 23時) (レス) id: cfb0800075 (このIDを非表示/違反報告)
まぁち - え、もうやばい… 惚れる… (2020年1月6日 21時) (レス) id: ba1aceb76e (このIDを非表示/違反報告)
パセリ(プロフ) - いおさん» 乙女ゲー…なるほど、その考えはありませんでした。検討してみます。コメントありがとうございます (2019年11月6日 6時) (レス) id: 1c07c807f8 (このIDを非表示/違反報告)
いお - 乙女ゲーパロがいいです！ (2019年11月5日 19時) (レス) id: 35fa5d69c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：@mimizu810 | 作成日時：2019年8月7日 2時
