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tn｢全くあいつは…………｣
トントンは結局グルッペンを見つけられず大人しく城へと帰ってきていた。
今日だけはいて欲しかった、と嘆いて。
ふかふかの真っ赤な絨毯に覆われた廊下を静かに歩く。
丁度顔に差し込んだ太陽の光を手で遮りつつ、あの日を思い出す。
なんてことない日だった。
グルさんが書類仕事をくだり、トントンはその横で無言で書類を片付け、オスマンは二人を見てゆっくり紅茶を飲んでいた。
ゾムとショッピとシャオロンとゾムは中庭で対人訓練をしていて、そんな様子を鬱は見ていた。
ロボロはいつも通り管制室で見張りをし、ひとらんらんは納屋で馬の世話をしていた。
エーミールは図書室で愛用のティーセットと一緒に本を読み、しんぺい神は珍しく城へ帰ってきていた兄さんと話し込んでいた。
1番初めに気づいたのはゾム、遅れて鬱、コネシマ、シャオロン、ショッピ。
城の最上階の屋上の塀の外に立ち、風になびかれる彼女。
いつも通りの日常のさなか、彼女は宙を舞った。
奇しくもその着地点は、城のどこにいても視界に入る中庭であった。
tn(俺らは、気づくことも出来なかった)
今日は彼女の命日。
幹部全員で墓参りへ行く日。
諸事情で兄さんはいないが、それ以外は全員赴く…はずなのだ。
ただ一人を除いて。
参列にも参加しなかったグルッペン。
彼女の死を認めたくなかったのか定かではないが、皆が立ち直ってきている時、彼は昔に囚われ今も尚現実逃避に走っている。
認めなければならない、たとえそれがどれだけ辛い現実だろうと。
目的地に着いたトントンは扉を開け、机の上に置いてある手紙を手で掬う。
1枚1枚目を通して問題ないことを確認してからまた息を吐く。
tn(あとでもう一回探しに行くか)
トントンはそう決断したがそれが決行されることは無かった。
何故なら閉まっていたドアが紛れもないグルッペンによって突如叩き開けられたからだ。
驚いて振り向いたトントンにグルッペンは肩で大きく呼吸をして嬉しさと困惑の入り交じった顔で言った。
gr｢Aが生き返った！｣
その言葉にトントンは耳を疑った。
いや、それよりも。
tn｢その小脇に抱えてるのは誰やねん！！！！！！｣
グルッペンの腕の中でぐったりしている少女の存在感は大きかった。
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天笑くん(プロフ) - もう更新はなされないのでしょうか……。Twitterの垢などありましたら是非繋がりたいです……。 (2020年10月3日 4時) (
レス) id: 009e7901bd (このIDを非表示/違反報告)
つん - あああああ好きです (2020年3月11日 23時) (レス) id: cfb0800075 (このIDを非表示/違反報告)
まぁち - え、もうやばい… 惚れる… (2020年1月6日 21時) (レス) id: ba1aceb76e (このIDを非表示/違反報告)
パセリ(プロフ) - いおさん» 乙女ゲー…なるほど、その考えはありませんでした。検討してみます。コメントありがとうございます (2019年11月6日 6時) (レス) id: 1c07c807f8 (このIDを非表示/違反報告)
いお - 乙女ゲーパロがいいです！ (2019年11月5日 19時) (レス) id: 35fa5d69c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@mimizu810 | 作成日時：2019年8月7日 2時
