怠け者のハイエナ【ワンピース】【CP9】 (ページ4)

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3……潜入ページ4

「……さん、Aさん……Aさん起きてください」
「起きてるよ。だから早く部屋か、ら……」
「出ません。起きてください」
　窓から出ている朝日が暖かく、布団も暖かい。これはもう私に起きるなと神様が言っているのと同じだ。そして、私はルッチが来ない限り起きないつもりだ。なぜなら、一回起きるの拒否したら、体の周りを沿うように指銃してくるから。まじであれは死ぬかと思った。

「うるせぇ～寝させろぉ～」
「……ルッチさんお呼びいたしましょうか」
「おはよう！今日もいい天気だね！」

　朝は、ベーコンにスクランブルエッグとパンが一番美味しいと勝手に思っている。フワフワのスクランブルエッグを包んで食べるベーコンは美味しい。そして、食べながら今朝の新聞を見る。これが至福。一日の中で一番楽しい。
　それにしても、最近活きのいい海賊が多くなってきたなぁ。まあ、それを排除するのは海軍の仕事だけど。一応、知っておくだけでも損は無いからね。

「おい」
「名前で呼べない訳？」
「長官から連絡があった。数年間とある島に潜入して、ある物を奪って欲しいと」
　無視するなと思ったが、その気持ちも直ぐに消えた。私は潜入任務が一番好きだからだ。しかも数年間だ。いつもの任務だったら、直ぐに終わってしまうのに対して、今回のは数年。胸が踊るなんて言葉じゃ表せないくらいワクワクしている。

「潜入……！」
「詳しい説明は各自が帰ってから、だそうだ」
「分かった！早く帰ろ！早く！」
「……相変わらずだな」
　ルッチは呆れたようにそう言うが、そんなこと気にしない。今なら夜に言われた書類が秒で終わりそう。まぁ、やらないけど。

　私が潜入任務好きなのは、一般人のふりをして生活出来るからだ。まぁ、任務の内容によるけど。
　私たちからしたら、一般人の生活は非日常の事。そんな非日常な生活が出来ると思うとワクワクが止まらない。しかも数年だったら、CP9には戻れなくなっちゃうかも。いや、戻ることを拒否してしまうかも。

　本当なら、普通に暮らしたい。普通に生きたい。友達と他愛のない話をして、馬鹿みたいに笑って、美味しいもの食べて、勉強がしたい。でも、そんなことを許されない。だって、私は殺し屋(CP9)だから。