8……任務 ページ11
「さぁ、長官！お楽しみの任務の話をしてください！」
私が机に勢いよく書類を置くと、長官はそれに軽く目を通す。そして数秒がたち、まだかまだかと楽しみにしていると「……あぁ、するよ」と言った。私はその言葉を聞いた瞬間、私はササッと座った。他のみんなも私に続くように自分の席に座る。
「今回の任務の内容は、ウォーターセブンに一般人として乗り込み、プルトンの設計図を取ってきて欲しい」
「プルトンの設計図！？」
凄い！古代兵器と言われているプルトンに設計図なんてあったんだ！名前だけは聞いたことがあるけど、詳しい事は知らない。何か、島を吹っ飛ばせるくらいの威力があるのは知ってるけどね。それにしても……今回の任務、失敗したらとんでもないことになりそう。
「あぁ、それを持っていると予想されている人物の名前は、ウォーターセブンの市長兼ガレーラカンパニーの社長、アイスバーグだ」
これが写真だ、と言って机に一枚の写真を置く。各自その写真に写っている人物を目に焼きつけるため、じっとその写真を見ている。
「なんか、優しそうな人ですね」
「Aの言う通り、海よりも広い心を持っているらしい」
「……そんな人を騙すんだ」
「A、つまらない事に感情を揺るがすな」
私はルッチに偉そうに言われて、面倒くさそうに「へいへーい」と言った。まじでこういうとこ嫌い。
「心が痛くなるのも分かるが、これは任務だ。完璧にこなしてもらうからな」
「……当たり前ですよ！」
私は、まるでこの歯でアイスバーグを噛みちぎってやると言わんばかりの笑顔でそう言った。
「相変わらずいい笑顔するじゃねぇか。じゃ、解散だ」
長官がそう言うと、皆席を立ち上がっていつもの場所に向かう。というか……
「相変わらずの説明不足じゃな……」
「ほんとそれ」
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作者名：カツカレー x他1人 | 作成日時：2021年4月1日 19時
