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第29話 ページ31
扉を開けた先にはスク君が壁にもたれ掛かり立っていた
「何の話だったんだぁ?」
「ん?あぁ、すぐ日本に行けってさ」
一瞬何の話かわからなかったがさっきのボスとの会話を思い出しそう言った
スク君はというと両目を大きく見開き驚いた様な表情を浮かべている
しかし何故か納得したような顔をし、すぐいつもどうりになった
「ボスさんも凄い事すんなぁ」
その言葉は驚きというよりも感心したような呆れたような感じに聞き取れた
「全くだよね」
小さく溜息をつき首をやれやれと降る
「まぁ、気をつけてこいよぉ」
「珍しく優しいじゃん どしたの?」
「心配してやったんだろぉがぁあ」
「あはははっ冗談だよ」
こんな些細な会話や言い合いでさえもうすぐできなくなるのかと考えると少しばかり寂しくなってくる
「じゃあね」
僕は支度をするべく、スク君の横を通り歩き出した
「あぁ、頻繁に連絡をよこせよぉ」
「うん」
短く返事を告げ再度歩き出した
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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作者名:みるくぱん | 作成日時:2016年2月25日 15時