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Aは勿論というように頷いた。
情報の違いがあってはいけないので、Aはこれまであったことを伝えた。
だが、ミーシャやミレッジ兄弟のことまでは触れなかったが、どうしてもローレンス・ブラックに触れる必要があったためこれは避けられなかった。
ローレンス・ブラックの名前を聞いた瞬間、シリウスは眉間にしわを寄せた。
「ああ。あの男の名前をもう一度聞く日がくるとは思わなかった。
あの男は大量のマグルの殺人をしたことで有名だ。
知ってはいたが、マーシェリーが隠したがっていたから、ずっと黙っていたんだ。
ブラックの名前を嫌っていたから、気があうと思っていたのにな、このザマだ。」
はあとシリウスは残念そうにため息をついた。
「あの、私が生まれてすぐに双子の片割れと引き離されたということは聞いたことは？」
「ああ。あるよ。」
「それじゃあ。」
「すまないが、先に断っておく。
ここじゃよくあることなんだ、ブラック家というのはそういうところだ。」
何かを察したように、すっと悲しげな顔をしたシリウスに、Aは閉口した。
双子が引き離された、原因が何であれ、シリウスはそういう普通とは程遠いものをたくさん見てきたのだろう、とても暗い表情をしていた。
「ふうんロビンソンはマーシェリーに騙されたことを怒って、お前さんを連れ去った。
だけどブラック家のタペストリーに残っていたのはお前さんの名前。
で、何故片割れを手放したのか、か。」
シリウスはこちらをちらりと一瞥してから、すっと眉をひそめた。
「あまりこういうことは言いたくないが、マーシェリーや俺がブラック家の嫡子に当たるのは知ってるな。
古臭い言葉だが要するに本家みたいなものだ。
だから俺やマーシェリーみたいなのは特に、そのなんていうか子供にきちんとした血筋を求めるように周りから言われる。
それが嫌で俺は、ブラック家を抜け出した。
マーシェリーは女という立場が邪魔をしてなかなか抜けられなかったから、生涯ブラック家を騙し通す覚悟を決めていた。」
「騙し通す？それは一体…」
「ああ、面ではブラックらしく振舞っていたさ。
だがブラックらしくない俺の前では、至極普通にしていた、その証拠に彼女は婚約者がいたんだ。
…マーベル以外のな。
そいつの名前は、ルイス・マーティン。」
マーティン？、と聞き覚えのない言葉にAが首を傾げていると、シリウスは小さく笑い。
「ああ、御察しの通りマグルさ。」
と肩をすくめた。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます、コメントをいただけると、本当に励みになります。そうですね、プライドが高いのはレイブンクローの特色ですから(笑) (2019年9月6日 3時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読み続けています。ベルモットです。ハリーポッターシリーズの夢小説は何度も読んでいる身なので自然に興味が出ていました。夢主がプライドが高くて健気だなぁと思いました。 (2019年9月5日 23時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - うさぎさん» ありがとうございます！まだまだ未熟者ですが是非よろしくお願いします！ (2019年7月19日 12時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 先程見つけて一気に読んでしまいました！ここまでハマれる作品に久々に出会えて嬉しいですっ！素敵な作品、更新楽しみにしてますね！ (2019年7月19日 9時) (レス) id: ebaf376ead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月18日 15時
