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「A！」
ハリーが何度も呼ぶが、彼女が目を冷ます様子はない。
「…おいその女は本当にこの試合に関係ないのか？」
ハリーの焦った表情に、マーピープルが恐る恐るやってくると、ああそうだよ！！と苛立ちげに言った。
するとマーピープルは在ろう事かハリーに背を向けてどこかに行ってしまう、
「ええ？！」
手伝ってくれるものだと思っていたハリーは、落胆の表情を見せた後、きつくなった自分のエラに焦りを感じた。
「頼む、A、目を覚まして！！」
掠めた程度に触れた指先が、氷のように冷たくなっていたことで、ハリーの心臓は大きく揺れたのだった。
一方、湖面では選手たちの帰りを今か今かと待っている時だった。
ざばっといきなり水面が大きく揺れた。
選手が現れたかと思えば、それはマーピープルだった。
「ダンブルドア！約束が違うぞ！！」
マーピープルたちの間で通じる彼らの言葉で突然叫び出すものだから、周囲は唖然としていたが、呼ばれたダンブルドアは当然わかっていた。
そしてもう一人。
「何が起こったのだ。」
「どうもこうもない、試合に関係のない一般人が紛れ込んでいる。」
マーピープルとダンブルドアの一対一の対話の中、近くにいたノヴァもまた彼の言葉が聞き取れた。
「まずいことが起きてるみたいだ。」
焦った彼の表情を読み取って、同じように近くにいたドラコが野次馬根性で尋ねた。
「一体何が起こったって？」
「ああ、関係のない子が巻き込まれたようだ。」
多少は流暢になった英語に、ドラコもそうか、と少し表情を引き締めていると、
「え、」
とノヴァの顔が少し青くなった。
「なんだ？」
「＿＿＿巻き込まれたのが女の子みたいで、その、その子の特徴が…」
「だから、鳶色の髪をした女のコだ！そっちの生徒だろう！こっちは何もきていないぞ！」
「関係のない生徒が巻き込まれたというのだな。」
「だからそうだと言っている。」
「生徒だとわかるものは何か身につけていたか？」
「はあ？ああ、そういえば、四人の人質に呼んだ女の子の一人と同じネクタイの色をしていた。」
「色は＿＿＿青。」
同時で通訳していたノヴァの顔が青ざめたことで、ドラコも青ざめた。
「A！！いるか！！A！！いるなら返事をくれ！！！」
人目もはばからず叫んだドラコに周囲の視線が寄る。
すると、赤毛の長髪の子が手を挙げた。
「Aなら朝からいないわ！
昨日の夜から帰ってきていないみたいなの。」
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます、コメントをいただけると、本当に励みになります。そうですね、プライドが高いのはレイブンクローの特色ですから(笑) (2019年9月6日 3時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読み続けています。ベルモットです。ハリーポッターシリーズの夢小説は何度も読んでいる身なので自然に興味が出ていました。夢主がプライドが高くて健気だなぁと思いました。 (2019年9月5日 23時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - うさぎさん» ありがとうございます！まだまだ未熟者ですが是非よろしくお願いします！ (2019年7月19日 12時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 先程見つけて一気に読んでしまいました！ここまでハマれる作品に久々に出会えて嬉しいですっ！素敵な作品、更新楽しみにしてますね！ (2019年7月19日 9時) (レス) id: ebaf376ead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月18日 15時
