170 The Goblet of Fire ページ21
ハリーポッターの名前が書かれた手紙がゴブレット出てきてから、一週間。
Aはひどく肩身が狭そうなハリーを見つけた。
レイブンクローと合同の魔法薬学の授業で、隣に座ってきたAにハリーは驚いたように目を見開いた。
「A？君どうしたの？」
「あらあなたの隣に座っちゃいけない理由があるの？」
「…別にないけど。」
ハリーの驚いたような視線を無視して、Aはそっと杖を振るった。
現れた羊皮紙につらつらと文字が並んで行く。
【後で話せる？】
簡潔な文章を二、三読み返したハリーは、うんと深く頷いた。
魔法薬学の授業は相変わらずネチネチと嫌味ったらしい授業が続いたが、ハリーはAと話せることが嬉しいのか少し軽い足取りだった。
でも気分は晴れないのか、それで？どうしたの？とAに寂しげに尋ねる。
Aは少し迷ってから、
「シリウスと、話がしたいの。」
とAは切り出した。
え、どういうこと？と混乱するハリーに、Aは黙って首を振る。
「あの時、ここでシリウスと話をしたのを覚えてるかしら。」
「あ、そういえば…」
「シリウスから私の母について話があったのよ。
彼と一度きちんと話をしておきたい。」
深刻そうな顔をしたAに、ハリーは戸惑いながらも分かったと話した。
Aはありがとう、と微笑んでからハリーからくるりと背を向けた、するとあのさ、と声をかけられる。
「君は僕が何かをしたとは思わないの？」
「…どうしてそんなことを疑う必要性があるのかしら。」
「え…君は僕を信じてくれるの？」
ハリーの戸惑う言葉にAは苦笑いをした。
「あのね、普通に考えて年齢が条件に満たしてないあなたが名前を入れることなんて不可能だわ。
噂によれば、年齢をいつわろうとした人が二人も罠にかかったっていうじゃない？」
とAが尋ねれば何かを思い出したのか、ハリーは苦笑いをこぼした。
Aはその様子に少しだけ安心したように肩をすくめて、話を続けた。
「だったら考えられる方法は二つ。
貴方が意図して年齢が上の人間に自分の名前を入れるように頼んだか、もしくは誰かの意図によって貴方の名前が入れられたかのどちらか。
第1、ゴブレットは最初から三校の生徒しか選ばないはずなのよ。
ホグワーツ生が二人も選ばれるのはおかしな話だわ。」
ふふと綺麗に笑うAに、ハリーは戸惑った。
「だったら君は何が原因だと思うの？」
真っ直ぐにグリーンアイズが見つめてくる。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます、コメントをいただけると、本当に励みになります。そうですね、プライドが高いのはレイブンクローの特色ですから(笑) (2019年9月6日 3時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読み続けています。ベルモットです。ハリーポッターシリーズの夢小説は何度も読んでいる身なので自然に興味が出ていました。夢主がプライドが高くて健気だなぁと思いました。 (2019年9月5日 23時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - うさぎさん» ありがとうございます！まだまだ未熟者ですが是非よろしくお願いします！ (2019年7月19日 12時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 先程見つけて一気に読んでしまいました！ここまでハマれる作品に久々に出会えて嬉しいですっ！素敵な作品、更新楽しみにしてますね！ (2019年7月19日 9時) (レス) id: ebaf376ead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月18日 15時
