150 the Goblet of Fire ページ1
Aが祖父とともに舞い降りた場所。
それは全く見覚えのない家で、そこはブラック家だという。
黒い壁で覆われたそこは、辺りからマグルの住む気配がする。
Aは訳がわからず、突然のことに目を白黒させた。
「グリモールド・プレイス12番地。」
ぼそっと祖父が呟いたのを、Aは聞き逃さなかった。
確かによく見れば、11と13だけがあって、12番地がない。
すると建物が横に裂けた。
いや裂けたというより伸びたと考える方がいいかもしれない。
11と13の間に、12の数字が書かれた文字に現れる。
Aが呆然としていると、それはもう既に現れていた。
ずずずっと大きな音を立てたそれは、みるみるうちにA達の前にそびえ立つ。
「これは、、」
「さあ中に入ろう。」
呆然としているAの手を、ギルバートはゆっくり引いていく。
中に入ると、そこには薄暗い廊下が延々と続いているような、そんな雰囲気の場所だった。
まるで書店の秘密廊下のような場所のそれを、ギルバートはまっすぐ進んでいく。
なぜ人の家に勝手に上がりこめるのか。
Aは事情を聞きたかったが、何となく口をつぐんでほうがいいような気がした。
廊下の突き当たりの扉を開けると、そこには既に火が焚かれていた。
そして、暖炉の前で突っ立っている屋敷しもべ妖精が、恐ろしい顔でこちらを睨んでいる。
「神聖なブラック家にコソ泥が入り込んだ！！」
目が合った瞬間声高に叫んだ屋敷しもべ妖精。
もう何が何だか分からないAに、ギルバートが低く唸るような声で言った。
「屋敷しもべごときが逆らえると思うなよ。
私にはブラックの血はないが、この子は違う。」
屋敷しもべはAの顔をじっと見つめ、マーシェリー様。とぼそっと呟いた。
「そうだ、マーシェリー・ブラック、お前の主人だろう？」
「マーシェリー様は、マーシェリー様は、、」
何事かブツブツと呟き、そしてAをキッと睨みつけてから、彼は何処かに行ってしまった。
「お爺様今のは…」
「ここの屋敷に仕える屋敷しもべ妖精、クリーチャーというらしい。
主人が長くいないこの家でどうらや色々狂ってしまったようだ。」
パチンと指を鳴らすとまるで今までそこにいたかのように、グレイが出てきた。
彼はギルバートとAに敬意を表すように腰を折ってから、およびでしょうか、と低い声で告げた。
151 Number Twelve, Grimmauld Place→
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます、コメントをいただけると、本当に励みになります。そうですね、プライドが高いのはレイブンクローの特色ですから(笑) (2019年9月6日 3時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読み続けています。ベルモットです。ハリーポッターシリーズの夢小説は何度も読んでいる身なので自然に興味が出ていました。夢主がプライドが高くて健気だなぁと思いました。 (2019年9月5日 23時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - うさぎさん» ありがとうございます！まだまだ未熟者ですが是非よろしくお願いします！ (2019年7月19日 12時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 先程見つけて一気に読んでしまいました！ここまでハマれる作品に久々に出会えて嬉しいですっ！素敵な作品、更新楽しみにしてますね！ (2019年7月19日 9時) (レス) id: ebaf376ead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月18日 15時
