甚爾は私の弟ですが【呪術廻戦】

『No.45』「生徒について」 ページ45

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ガラッと、扉が開いた、
開けたのは、女子生徒か…？

中を見た瞬間、見なかった事にしてたけど。

因みに悟と傑と俺は姉貴の説教を正座で受けている。

傑と言うのは前髪の名前だ、さっき姉貴が言ってた。

まぁ、3人共綺麗にゲンコツを落とされているけど。


『で、分かったの、分からないの』

「「「分かりました」」」

『そう、なら今後は一切しないでね
　こんな時間だし帰らないと
　甚爾も帰るよ』

「あいよ」


姉貴は悟と傑に、
また近々来るとか言いながら教室を出る。

あ、女子生徒。


『硝子ちゃんごめんね、見苦しい所見せちゃって
　教室に用があったんよね』

「いや、別に大丈夫ですよ いつも見てるんで
　私はAさんがいるって聞いて
　顔を見に来ただけなんで」

『コイツらと違って良い子！』


煙草の匂いがするのに…まだ未成年だろ。

いや、俺の言える事じゃ無かったわ。


「お前ら知り合い？」

『うん、そうだけど』

「はじめましてー
　家入硝子でーす」


へー。

それ以上の感想はなかった。

…残りの反転術式のやつか。


『ほら、甚爾も自己紹介して』

「伏黒甚爾」

『名前だけ…？』


あいつも名前だけだったろ。

…これで知りたくもねぇし興味もねぇ、
高専2年の生徒全員と会った事になったのか。

生徒ねぇ。


「じゃ、先に帰るわ
　俺抜きで話したい話もあんだろ」

『そうだね、じゃあね！』

「その前に、土産！！
　その為だけに今日姉貴と一緒にいてやったろ？」

『え、何その態度
　上から見下すのは身長だけにして貰っても？』


土産渡せば良いだけの話なのにこんなに出し渋るとか
聞いた事ねぇけど。

俺には奥の手がある、姉貴は絶対に渡す。


『硝子ちゃん、こんな奴無視して行こう』

「津美紀と恵が悲しむだろうな…
　きっと楽しみに土産待ってんのに、
　そんで俺が手ぶらじゃーな」

『…今度また会いに行くね
　はい、お土産』


ちょろ。

変わり身はや。


「ん、確かに
　じゃーしばらく会わねー事を祈っとくな」


そして俺は土産を持って歩き出した。

後ろでこそっと姉貴達の会話が聞こえたけど。


『可愛い姪達の為だし…』

「津美紀と恵ってあの人の娘なんだ
　へー、意外」

『津美紀ちゃんは女の子だけど
　恵くんは男の子だよ』

「え？」


…悪かったな、紛らわしい名前つけて。


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