甚爾は私の弟ですが【呪術廻戦】

『No.36』「写真について」 ページ36

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『足動かせ鈍間
　なんで私がここまで面倒見ないかんのや
　ま、私は残念ながら君の思ってる身内じゃないから
　…いや、幸福な事にと言うべきかな
　直哉くんに言う言葉、しっかり考えなね
　＿＿甚爾』

「分かってんだよそんぐらい
　今更そんなんどうでも良いだろ」


因みに今回の姉貴のキレ方を見ると、
まだ本気ではないらしい。

名前で呼ぶ時は落ち着いてる時、
2人称で呼ぶ時はキレてる時。

本当にキレると収集が付かなくなる。

というか、ナオ…ナオミ？ に言う言葉なんて
ねーと思うんだが。

なんて言えばいーんだよ、謝ればいいのかよ。


『鍵開けて、直哉くんに謝って、仲直りしてきてね』

「一々言うのかよ、俺は小学生か」

『小学生というか、中学生？』

「……おい、さっきはすまん」

「あ、甚爾くん！
　わざわざお迎えに来てくれたん？
　もう俺なんかの遊びかと思っとったで」


やべーなこいつ。

何考えてんだ、俺に何を求めてんだ。

そっとまた扉を閉めた。


『…………。』

「何だよ」

『何でもない、弟の行動に呆れてただけだから
　直哉くん、ちょっと良いかな』

「今度はAちゃん？」

『こちらの写真とこっちの写真
　どっちが良い？』

「は？」

『どっちかあげるから
　さっきの甚爾の言動許してもらえない？』

「許すも何もないやろ
　こんな物貰えるんやったら逆に俺何でもするで！」


…何なんだよこいつ、ナオ…ナオヒサ。

そもそもナオヒサが怒ってないんだから
結局許すも何もねー筈だよな。

てかその写真、いつ撮ったんだよ。

盗撮なら犯罪だと思うんだよな…。

結局の所、
俺に不利益は特に無いので放っておく事にした。


『じゃあ私達、他行く所あるから
　またね！』

「じゃーな、ナオヒサ」

「甚爾くん、俺直哉な」


ーー

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