甚爾は私の弟ですが【呪術廻戦】

「No.19」『拉致について』 ページ19

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見つけた。

のは良いのだが…
拘束された黒井ちゃんを見つけた。

その隣には呪詛師と見られる男。


『あー、えーっと？』

「何だ、まだ術師がいたのか？」

『えーっと、どうするおつもりで？』

「人質にする」

『あのー、それ、私が代わりましょうか？』

「は？」

『その人は学校に勤務している先生(嘘)なので
　ほら、学生(大嘘)の方が良いことあるでしょ？』

「あ、あぁなるほど」


という訳で、黒井ちゃんと交代。

気絶してるみたいだから、拘束を解いて道に置いた。

…人を道に置くのは良い事何だっけ？


「おら、じゃあついて来い」

『え？』

「あんまこういう事するキャラじゃねぇのよ
　大人しくしてくれるんなら、それで良い」

『そうなんですか…！』

「だから、逃げようとした時は武力行使だ
　命はないと思え」

『あ、ハイ』


何だろう、結構大変な事になってる気がする。

そういえば…甚爾今何しとんのかな。


「携帯後で貸せ」

『え？』

「あー、嫌ならお前が打ってくれて構わねぇが」

『誰に、何てお送り致しましょう！』

「天内理子、同級生だろ？
　こいつの身柄は拘束した。
　取引場所は…あー、どこ行きたい？」

『えー、うーん…じゃ、沖縄で』

「沖縄ぁ？
　うーん、まぁいいか
　夜に送ってくれれば良いから」


沖縄。

泡盛とオリオンビールに負けた。

お酒より好きなものもあるけど、やっぱり好きだ。

ちんすこうとぬいぐるみを
津美紀ちゃんと恵くんに買って帰ろ。

甚爾には…そうだな、シーサーでも買うか。

と、そんな事を思いながら呪詛師の車に乗り込む。

喉が渇いたので、飲み物も拝借…。


『楽しみだなぁ、沖縄っ！』

「旅行じゃねぇんだよ」

『旅行だろ、ほら、お金出してくれるんでしょ！？』

「まぁーそーなんのか」


ぷしっ。


『あんま好きじゃ無いけどアルコール！』

「おま、おい！ 未成年飲酒になんぞ！」

『へ？』


設定をド忘れしていた。

中学2年生なのだ。

一応、今の私は。


『あ…えーっと、あのー、その…』

「…？
　中学生なんだから、酒なんか飲むなよ」

『あ、はい……？』


そして、人見知りだと言う事を。


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