潜書2 ページ16
桜「ちょっと待って…。うちは竜兄さんや楓姉さん達とは
良く会ってたけれど、これが最後だったっけ？」
桜がそう問いました。
瑛斗
「うん、そうだよ。凛さんはあの後海外に留学して…。
凛さんが帰って来た時には蘭も桃華ちゃんも亡くなって…。」
楓
「あの時は桜も小さかったし、覚えてないだろうな…。」
瑛斗
「ええっと、凛が18、桃華ちゃんと楓と、蘭が13、
蓮と瑛斗、竜が12、彩華ちゃんが6、梨奈が1歳…。
桜と梨奈が覚えてなさそうだね。」
桜「そういえば覚えてないな……」
楓
「まあ恐らく、それが原因じゃないかって事だな。」
瑛斗
「…えっと、取り敢えずそれはおいといて、
葵を迎えにいかないといけないんじゃ…？
昔話は後で、のんびりやろうよ。」
桜「！そうだな…。
葵姉さんを迎えにいかないと、またすねるかもしれないし。」
『桜どこ行ってたのおおお』
『え、寒かったから靴下を取りに…』
『私がトイレ行っているときはせめて廊下の前で私を待っててえええ』
楓
「…まあ、昔は怖がりだったからな…」
桜「まぁ、２つ違いなのに、怖がりはあったな…。
…それと、彼処にいるのは、葵姉さんじゃあないか？
それに男性の人もいるけ…ど…。
…あれは…蓮兄さん？！」
桜が言った先には、その通り葵と蓮がいました。
葵
「あ、桜やっほー…って、痛っ、」
蓮
「何平然としてんの葵…。」
桜「葵姉さんに蓮兄さんこそ。
なんで二人とも、此処にいるんだよ！」
瑛斗
「本当に葵と蓮が一緒に居た！」
楓
「あれ、そういえば蓮、片割れは？」
蓮
「此処にくるどころか転生してないよ」
葵
「桃華ちゃんと蘭さんと同じくまだ来てないよー」
桜「だろうな…。…まぁ、葵姉さんと蓮兄さんと合流できたし、
図書館に戻ろうか。そろそろ夕食が出来ているだろうし。」
莉奈
「…げっ、蓮」
蓮
「何」
彩花
「わ、葵ちゃん久しぶりー！
元気だった？私とエリーは元気だよ！」
葵
「へー、エリー(猫ぬいぐるみで、彩花の友達)は転生しても連いてくるのねー。」
見事2人を助け出した桜達は、全員食堂で夕食をとっていた。
凛
「ほへー、高校が…。」
桜「そうだよ、びっくりした」
竜「さっきのお前の焦りぶり、笑ったぞ」
瑛斗
「うっさい！」
桜「竜兄さんと瑛斗兄さんはほんと、仲良しだな！」
そう言いながら、桜は思っていました。
…後は、桃姉さんと蘭姉さんと鉦だけ…。
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