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「――二人で来いと言った記憶はないぞ」
彼女を顔を見れずに僕は手元のプリントに視線を落とす。手付かずの書類。
今更何を言っても無駄だけど、と僕は赤羽が今日一日学校をサボっていた事を指摘する。
「Aの付き添いじゃなきゃ来ないっつーの」
お前さえ来なければ、なんて言う資格は僕にない。
仮に赤羽がこの場にいなくても、訪れる結末は変わらないのだから。
「て言うかさぁ、浅野クン。それは狡いんじゃないの？」
分かっていたさ。それを承知で望んだんだ。
「何の事かな。それに、狡いのは君も同じだろう」
机を挟んだまま、せめてもの非難をするが、今更そんな事が効く相手じゃない。
赤羽の隣のAは目をシロクロさせるばかり。
いいんだ、それで。君は僕の浅ましい感情を知らなくて。
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いちごみるく - こんにちは。コメ失礼します…凄く良いお話ですね！（名前）ちゃんが好きだけど想いを伝えられない○○くん。みたいなストーリーが凄く好きなので…！他の作品も頑張ってください！ (2022年4月17日 7時) (
レス) @page16 id: 62bd40b07f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作者ホームページ：https://twpf.jp/uranai_aoi
作成日時：2020年7月17日 0時
