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――…
昼休みの事は何も聞けずに、放課後の勉強会は打ち切った。
中間考査前日まで縛り付けるのは良くない。
……僕との関係も、持って今週限りと見て良いだろう。
勉強は本気で見た。少なからず、クラスメイトの大半には負けない筈。入試の時の彼女よりも確実に伸びているのは僕が保証する。
本番でやらかさない限りは。と言って彼女との勉強は幕を閉じだ筈だった。
こんな時間まで一人でいたのは随分久々な気がする。
今日は早めに切り上げようと荷物をまとめて生徒会室を出ると、片腕が誰かとぶつかった。相手が転びそうになるのを慌てて受け止める。
「――っ、危ない。廊下を走るな」
「ひゃ……っ!? すみ、ませ……！」
「……A？」
あさのくん、と舌っ足らずに僕の名を呼んだのは、紛うことなきAで、その顔は何故か涙でボロボロだった。
「……一体、どうしたんだ……？」
「っ、すみ、すみませっ、ん……」
「……取り敢えず、中に入ろうか」
手の甲で何度も涙を拭うAをそのまま帰す事も出来ずに、僕は施錠したばかりの生徒会室を再び開け、彼女を中に促した。
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いちごみるく - こんにちは。コメ失礼します…凄く良いお話ですね！（名前）ちゃんが好きだけど想いを伝えられない○○くん。みたいなストーリーが凄く好きなので…！他の作品も頑張ってください！ (2022年4月17日 7時) (
レス) @page16 id: 62bd40b07f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作者ホームページ：https://twpf.jp/uranai_aoi
作成日時：2020年7月17日 0時
