一歩前。2【平野紫耀】

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連れてこられたのは水族館









プラン立ててたから予想はついてたけど、いざ

着いてみるとかなり楽しみに








水族館、本来はラストに来るはずだったのにな

んで…？








唯「ちょっと順番変更しちゃった

A、水族館好きでしょ？」









…あぁ、そういうことか









うん、と頷けば唯香は満面の笑みを浮かべて

私の腕を引っ張った









唯「ほら、早く行くよ！

玄樹も海人くんも早く！」









いつの間にか玄樹くんや海人くんが買って来て

くれたチケットを手に、水族館に入った









お金は要らない、楽しむことがこれのお返し！









なんて、カッコ良すぎだよね









『ありがとう』







と海人くんや玄樹くんに向けて言えば、笑って

何が？と返される








本当にイケメン







そうほのぼのしかけた時に目に入った光景









その光景に足が止まる







動かなくなった私に唯香が心配そうに顔を覗

き込んできた








『ごめん唯香、海人くん、玄樹くん

先行ってて

後でまた連絡するから』









え、なんで、と疑問の声を上げる唯香たちを

置いて一人で歩き出す









なんでここにいるの









そこに居たのは、紛れもない









私や母親、飛貴を絶望の淵に追いやった張本人









私や飛貴の父親がいた





…私の知らない女と共に

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