第七話 ページ9
「見ての通り、これは壊せない。それだけ強力な呪いなんだ。
日に日に呪いは強まってるし、現存の呪術師じゃ封印が追いついていないんだ。
…そこで君だ。
君が死ねば、中の宿儺も死ぬ。
うちの老人共は臆病でね。
今すぐ君を殺せと騒ぎ立ててる。
でもそんなの勿体ないでしょ」
「勿体ない?」
「宿儺に耐えうる器なんて今後生まれてくる保証はない。
だからこう提言した。
_どうせ殺すなら全ての宿儺を取り込ませてから殺せばいい_
上は了承したよ。
…君には今2つの選択肢がある。
今すぐ死ぬか、全ての宿儺を見つけ出し取り込んでから死ぬか 」
虎杖は悩みながらも口を開く…
____________
『ぅ…うぅ…痛い…』
「…(あとひと息…)」ベンッベンッベベンッ
『もーっ!それずるい〜っ!…かはっ』ドシャ
「…(もう、とどめを刺しましょうか)」
『うーっ!痛い!痛いわー!』
「…(まだ立つの?)」
『もう許さない!私、凄く怒ってるんだからね!』
「…(!?動きが急に機敏になった!?)」ザシュッ
『…やった!当たったわ!先ずは一撃よ!』
____________
「…い、おい、起きれるか」
『うぅ…』
「…!(不味い…助からないかもしれない!早く処置を!)」
『あ、の』
「…?!あまり話すな」
『私は、いいので…他の方を…多分…私…もう…。』
_______________
「そう言えばAは何処なんだ!?さっきから見当たらない!!」キョロキョロ
「上層部に呼び出されてるんだよ。目が覚めた瞬間に歩かせて…本当に腐ってるな。」ボソッ
「…!そんな…」
「…ついさっき出ていったんだ。追いかけてみる?聞き耳立てとこうか」
「…いいの?」
「モチロン!」
「じゃあ行く!」
______
「_…お前は一体何者だ」
『…ご、ごく普通の一般人です!(ひーっ!怖いわ!)』
あまりの圧に少し声が震える。
可哀想に甘露寺は宿儺に気に入られた、好意を持たれた、というだけでこんなにつるし上げられているのだ。
「そんなわけがないだろう!吐かんか!!」
『お、落ち着いて下さい!私は本当に普通の人間です!何もおかしい所なんてないですよね?…それに、その、宿儺さん?に好かれている好かれていないってそんなに大きな問題なのでしょうか?』
「問題だ!!」ズイッ
『ひっ!ご、ごめんなさいーっ!私そういうのよく分からないの!』
そう言って手を振り上げて、
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sou(プロフ) - 夏油さんが闇落ちしていない世界観!!とっても幸せです!そして蜜璃ちゃんとの双子っていう設定がもう勝利すぎて可愛いです!!♡ (2022年1月29日 19時) (レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 良かった傑様闇落ちしてなくって安心しました神様仏様ありがとうございます (2021年7月11日 15時) (レス) id: f4313b7def (このIDを非表示/違反報告)
蝶華 - とても面白かったです 更新楽しみに待ってます! (2021年4月14日 5時) (レス) id: 68aa4e53df (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - ちょっとずつで、いいので更新頑張ってください。私はずっとあなたの更新待ってますから。体にも気をつけて頑張ってください。(・∀~)♭ (2021年4月4日 12時) (レス) id: c3188baa62 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロベビー(プロフ) - ラッキーさん» わあい!!嬉しいです!!これはご期待にそわなければ!!!!(必死) (2021年3月4日 20時) (レス) id: 875c9450d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マシュマロベビー | 作成日時:2020年12月11日 21時