第六話 ページ8
「まったくいつの時代でもやっかいなものだな、呪術師は」
そう言いながら五条に向かっていく両面宿儺。
「だからどうという話でもないが」
「 7…8…9…そろそろかな」
「おっ、大丈夫だった?」
「驚いた、ほんとに制御出来てるよ」
「でもちょっとうるせーんだよな」
「それで済んでるのが奇跡だよ」
当人たちは何事も無かったの様に会話しているが、残された二人は唖然としていた。
『わぁ…本当に強かったのね…!』
「まぁ、一応…先生だからだろ…」
「…!?あ!伏黒お前!Aの肩から手を離せ!!何で見る度にお前はAに触ってるんだ!」
「お前らが勝手に乱闘始めるからだろ!甘露寺を庇って何が悪いんだ!」
二人がギャーギャーと口喧嘩をしている間に、五条は甘露寺へ近づいていく。
「…可愛いね、君。」
『へぇっ…!?そんなことないですよ…!』
頬をほのかに染め、小さな手で否定をする。
その動きは迚も愛らしいものだった。
小さく左右に振られる手を捕まえ、指を絡める。
『…!(きゃーっ!大きな手!かっこいいわ!)』
「…可愛いね。そんなに照れないでよ。」
少しニヤつきながら言う。
「!!何してんだアンタ!Aの手を離せ!」
「見損ないました五条先生。」
「酷いなー!」
飄々とした言い方でサッと虎杖を気絶させる。
『…!悠仁くんっ…!』
駆け寄る甘露寺に
「だいじょーぶ。気絶させただけだから」
と、頭を撫でながらそう言って甘露寺も気絶させる。
「…これで目覚めた時宿儺に体を奪われていなかったら彼には器の可能性がある。
さてここでクエスチョン。彼をどうするすべきかな」
「…仮に器だとしても呪術規定にのっとれば虎杖は処刑対象です。
…でも死なせたくありません」
「私情?」
「私情です。なんとかしてください
…甘露寺は俺に任せて下さい。」
「甘露寺ちゃんって言うんだね。
先生が運ぶからダメ。」
____________
「君の死刑が決定した。」
人の死刑宣告を五条はサラッと言ってのけた。
「死刑は死刑でも、執行猶予がついた」
「執行猶予…今すぐじゃねえってことか」
「そ。
一から説明するね。
これは君が食べた呪物と同じものだ。全部で20本。ウチではその6本を保有してる」
「20本…?ああ、手足で」
「いや宿儺は腕が4本あるんだ。」
すると、五条は徐に指を壁に投げつけた。
然し、その指には掠り傷一つ付いていなかった。
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sou(プロフ) - 夏油さんが闇落ちしていない世界観!!とっても幸せです!そして蜜璃ちゃんとの双子っていう設定がもう勝利すぎて可愛いです!!♡ (2022年1月29日 19時) (レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 良かった傑様闇落ちしてなくって安心しました神様仏様ありがとうございます (2021年7月11日 15時) (レス) id: f4313b7def (このIDを非表示/違反報告)
蝶華 - とても面白かったです 更新楽しみに待ってます! (2021年4月14日 5時) (レス) id: 68aa4e53df (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - ちょっとずつで、いいので更新頑張ってください。私はずっとあなたの更新待ってますから。体にも気をつけて頑張ってください。(・∀~)♭ (2021年4月4日 12時) (レス) id: c3188baa62 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロベビー(プロフ) - ラッキーさん» わあい!!嬉しいです!!これはご期待にそわなければ!!!!(必死) (2021年3月4日 20時) (レス) id: 875c9450d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マシュマロベビー | 作成日時:2020年12月11日 21時