恋の妹は呪術師になる【呪術廻戦】【鬼滅の刃】

第十七話 ページ20

「我々の"窓"が呪胎を確認したのが3時間ほど前
避難誘導9割の時点で現場の判断により、施設を閉鎖
「受刑在院者第二宿舎」
5名の在院者がら現在もそこに呪胎と共に取り残されており、呪胎が変態を遂げるタイプの場合、特級に相当する呪霊に成ると予想されます。」


一通り説明を聞いて、虎杖と甘露寺は首を傾げる


『あ、あのぉ〜…！』


おずおずと手を挙げる


｢どうかしましたか？｣


『その、私…非術師出身で…特級とかよく分からないんですけど…！』


控えめに挙げた手を頬に当てて眉を下げる


｢俺も！いまいちわかんねー｣


『(悠仁くん！元気ね！可愛いっ！)』ｷｭﾝｷｭﾝ


4級 3級 2級 準2級 1級 準1級 特級と階級分けがされてある。


もし、呪霊に物理攻撃が有効と仮定したら


4級は木製バットで余裕で倒せる。


3級は拳銃があれば安心。


2級と準2級は散弾銃でギリギリ。


1級と準1級は戦車でも心細い。


特級はクラスター弾での絨毯爆撃でとんとん


次々とされる説明を、甘露寺は真剣に聞いていた…が理解出来ているかは別だった。


『(散弾銃？クラスター？絨毯攻撃？？
ゆ、悠仁くんは分かるのかしら！？私そういうのに疎いのよね…！)』


正直言って甘露寺は武器に疎いので、3級以降の強さがよく分からなかった。


『(よく分からないけど…！つ、強いのよね！？気を付けなきゃ！)』


｢本来、呪霊と同等級の術師が任務に当たるんだ
今日の場合だと五条先生とかな」


｢そっか…で、その五条先生は？」


｢出張中
そもそも高専でプラプラしてていい人材じゃないんだよ…」


｢この業界は人手不足が常
手に余る任務を請け負うことは多々あります。
ただ今回は緊急事態で、異常事態です。
絶対に戦わないこと。
特級と会敵した時の選択は、"逃げる"か"死ぬ"かです。自分の恐怖には素直に従ってください。
君たちの任務はあくまで生存者の確認と救出であることを忘れずに」


『(なんだか今日は嫌な予感がするわ…大丈夫かしら…)』


｢あの、あの！！正は、息子は大丈夫なんでしょうか！｣


女性の叫びが耳を劈く


『む、息子さん？』


｢面会に来ていた保護者です。

…何者かによって施設内に毒物が撒かれた可能性があります、
現時点でこれ以上のことは申し上げられません」


｢そんな…」


その会話を聞いた甘露寺は似た状況を何処かで見た事がある様な気がしていた


｢A、伏黒、釘崎…助けるぞ」


｢当然」


｢…｣


『…そうよね。』

番外編 (夏油と甘露寺の出会い)→←第十六話

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