恋の妹は呪術師になる【呪術廻戦】【鬼滅の刃】

第十話 ページ13

｢宿儺を喰う。それは俺にしかできないんだって｣


『…っ！(かっこいい…！かっこいいわ！悠仁くんっ！)』


｢死刑から逃げられたとして、この使命からも逃げたらさ…
飯食って風呂入って、漫画読んで
ふと気持ちが途切れた時、｢ああ、今宿儺のせいで人が死んでるかもな｣って凹んで、
｢俺には関係ねえ｣｢俺のせいじゃねえ｣って自分に言い聞かせるのか？
そんなのごめんだね。自分が死ぬ時のことはわからんけど、生き様で後悔はしたくない」


『…(悠仁くん…とてもしっかりした理由があるのね…私、何だか恥ずかしくなってきたわ…)』


｢次は君だ甘露寺A。｣


『…私、悠仁くんみたいに大層な理由じゃないですけど…。』


｢構わない。｣


俯いてぽつりぽつりと話し始めた


『産まれた時から、自分は他の子と違うんだなぁって…思ってました…。
他の子よりもずっと力持ちだし、その分いっぱい食べちゃうし…
でも、私ちゃんと変わりたいって思ったの。だから、私此処で呪術を学びたいわ！』ﾆｺｯ


｢君は、呪術を学ばなければ変われないと？｣


『へっ？』


｢呪術を学ばなくとも人は変われる。
寧ろ、学ばずとも変われるようにならなければ、どの世界、どの場所でも君が受け入れられることはないだろう。
ただでさえ君は呪術師の中でも少し異質…珍しい髪色をしている。それに加え、君のその性格は呪術師をするのに向いていないと思うのだが。｣


『…！(むっ、向いていない…！？)』ｶﾞｰﾝｯ


学園長、夜蛾の言葉に甘露寺は酷くショックを受けた。


確かに甘露寺は虎杖の様に特殊な器、という訳では無い。だからこそ、その言葉が深く刺さったのだ。


甘露寺がショックで動けないでいると、先程の様に人形が攻撃を始めた


『きゃっ！？あ、あぶなっ！来るのは分かってたけれど、やっぱり怖いわね！』


やはりこの人形は気が済むまで攻撃をし続けるらしい、だが流石は恋柱の双子の妹と言ったところか、攻撃は中々当たらない


｢もう一度問う。君は何しに此処へ来た｣


『確かに私は悠仁くんと違って、絶対此処で学ばなきゃいけないわけじゃないわ…。
でも、私が此処で学びたい！
…この髪色じゃ、好奇の目でジロジロ見られることなんて当たり前。…私は普通の女の子と同じ様に恋がしたいの、守ってもらいたいの。でもそれと同じくらい、他の人達にも素敵な恋をして欲しいわ。たくさん幸せになって欲しい！だから、此処で色んな人達を守りたいって思ったわ！』

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