きょうだい？ ページ20
「俺は勝った…この教室のカベよりも強いことが証明された……それだけでいい……それだけでいい…」
((なんかまた面倒臭いの来やがった!!
殺せんせーもリアクションに困ってる!!
笑顔でもなく真顔でもなく…なんだその中途半端な顔は!!))
これまた癖が強いのが…
さっきカベが壊されたときに木片で切った頬が痛む。
イトナという名前、どのような字を書くのかが多少気になるが、初対面相手のコミュ障に加え、流石にこの雰囲気では聞けない。
「堀部イトナだ。名前で呼んであげて下さい…
あぁそれと…私も少々過保護でね、しばらくのあいだ彼の事を見守らせてもらいますよ」
……今まで以上にひと波乱ありそうだ。
「ねぇイトナ君…ちょっと気になったんだけど」
業…よく話しかけられるな。
「今外から手ぶらで入って来たよね…
外どしゃ降りの雨なのに…なんでイトナ君1滴たりとも濡れてないの？」
確かに、言われてみれば濡れていない。
業が問うと、堀部…いや、名前って言ってたな…イトナさんは周りをキョロキョロと見渡してから言った。
「お前は…多分このクラスで一番強い…けど安心しろ。俺より弱いから……俺はお前を殺さない。
俺が殺したいと思うのは、俺より強いかもしれない奴だけ…この教室では……殺せんせー、あんただけだ」
この教室で一番強いであろう業よりも強い。
律でもサポートに力不足という事実。
この転校生…全くの未知数だ。
「強い弱いとは喧嘩のことですかイトナ君？
力比べではせんせーと同じ次元には立てませんよ。」
と、羊羮を袋ごと齧りながら殺せんせーは言った。
その通りだ。触手を持っていて、爆発物なども無効化するせんせーに、生身の人間が勝てるわけがない。
「立てるさ…だって俺達…」
血を分けた兄弟なんだから
「「「『!?……き、き、き、兄弟ィ!?』」」」
「負けた方が死亡な、兄さん。」
「兄弟同士小細工はいらない…兄さん、お前を殺して俺の強さを証明する。
時は放課後、この教室で勝負だ。
今日があんたの最後の授業だ…
こいつらにお別れでも言っておけ」
そう言って、イトナさんは教室から出て行った。
「ちょっと先生！兄弟ってどういうこと!?」
「そもそも人とタコで種族全然違うじゃん!!」
せんせーは質問責めで狼狽え、生まれも育ちも一人っ子やら、両親に弟をねだったら家庭が気まずくなったやらなんやら弁明している。
兄弟…本当に？……いや、無いか。
いったい…どうなるのだろうか、放課後。
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きさらず(プロフ) - 猫もんさん» そう言ってもらえてすごく嬉しいです。コメントありがとうございます。 (2023年4月6日 13時) (
レス) id: fc204c312b (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - 夢主ちゃん好きだぁぁ…業君との絡みも最高です！！ (2023年4月6日 13時) (レス) @page15 id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
主 - 通りすがりのしいたけさん» コメント、ほんとにありがとうございます。最高速度、直しときますね。 (2023年3月5日 18時) (レス) id: fc204c312b (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのしいたけ - 普通よりの夢主ちゃんってなかなかいないので感情移入しやすいですっ！そして暗殺教室 1番大好きな作品で今でもこうして小説書いて下さる方がいらっしゃって嬉しいです！！続き楽しみにしていますっ。（殺せんせーの最高速度はマッハ20だった気がします…! ｺｿｯ） (2023年3月4日 12時) (レス) @page8 id: 049b08e6d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きさらず | 作成日時：2023年2月17日 19時
