やってきた2匹 ページ23
＊
コトン。
目の前のマグから白くて、柔らかい湯気があがる。
何カ月ぶりだろう、彼がミンソクさんがこの部屋に訪れるのは。
X『落ちついた？』
ジッと目の前のマグを睨む私を、覗き込みながらミンソクさんは頭をポンとする。
飲んでもいいものか、悪いものか実に悩む。
飲んでしまえば想いを吐き出してしまいそうだし、飲まなければ後悔すると思う。
X『あー....やっぱりこの部屋、落ち着く。』
謎だ。
実に謎。
ミンソクさんは芸能人だから、この狭くるしいワンルームよりもっと広くて落ち着く部屋に住んでいてもおかしくない。
X『そうだ。お土産があるんだ。』
『え？』
バックパックから小さな箱を出すと、マグのすぐ隣に置いたミンソクさん。
お土産。
にしては、何だか軽い感じではなさそう。
珈琲豆にしては小さいし、食べ物でもない。
X『さっきから黙り込んで、大丈夫？』
『ミンソクさん。』
X『ん？』
『開けてもいいですか？』
手にしていたマグをテーブルに置くと、小さな箱のリボンを解いて再び私の目の前に置いた。
X『どうぞ 笑』
『はい。ありがとう....ございます。』
優しく箱を開けると、輝く2匹の猫。
『ピアス.....』
X『ん。猫だよ。』
嬉しくて嬉しくて、目の前の猫ちゃんが踊ってるように見えた。
それくらい嬉しくて、苦しくて胸が痛い。
X『あの棚にあるピアス、片方だけなかったから.....』
ミンソクさんがいつも使うハンガーの斜め下にある棚。
その棚に置いてあるケースにはアクセサリーが並べてあった。
もしかして、それに気づいて？
猫ちゃん2匹をプレゼントしてくれたの？？
そんな2カ月も前の事、覚えてくれてたんだ。
『大事にしますっ！！猫ちゃん！ミンソクさん、ありがとうございます』
必死で涙を堪えた。
こんな時に泣いちゃうと、私の気持ちもバレちゃうし、きっとミンソクさんも困っちゃう。
X『ん。約束な。』
ピンッと綺麗な小指を差し出されると、妙に緊張する。
約束する前に、私も約束事言ってもいいかな？
『ミンソクさん。私も約束言ってもいいですか？？』
.
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にに(プロフ) - しうちゃん…好き←しうちゃんのものになります← (2015年10月10日 4時) (
レス) id: 64f947eed1 (このIDを非表示/違反報告)
めいちぇん(プロフ) - もかんちょさん» もかんちょさん。コメントありがとうございます！にょるくんですか！！ランキングは何番だったかな？上位だったと思うので待っててくださいね！ (2014年12月21日 21時) (レス) id: 4574dc3024 (このIDを非表示/違反報告)
もかんちょ(プロフ) - 今は ちゃにょる ぺんです ！ おお 、 期待して待ってます w (2014年12月15日 16時) (レス) id: 5c5be107df (このIDを非表示/違反報告)
めいちぇん(プロフ) - ミホさん» ミホさん。コメントありがとうございます(^^)今の所予定はないのですが、あと9人分書く予定なんです。希望が多ければ番外編もありですね！！ (2014年12月13日 2時) (レス) id: 4574dc3024 (このIDを非表示/違反報告)
ミホ(プロフ) - はじめまして、夜遅くにコメントすみません。いつも読ませてもらってました！終わってしまうのが本当に残念です(T ^ T)時間など大丈夫でしたらまたこの作品のシウの番外編をかいてください♪ (2014年12月13日 1時) (レス) id: c22918b2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めいちぇん
| 作成日時：2014年11月2日 16時
