苦さ ページ15
＊
それからまた1週間。
待てど待てど現れない、私の待ち人。
もう私の事忘れちゃったかな？
お仕事忙しい？
珈琲......練習してないな....
カンカンカン。
アパートの階段を上ると思い出す
前にミンソクさんが丸くなって私を待ってた事。
もうこの先、ないのかもしれない。
ハルの言う通り住む世界が違いすぎる。
『何だこれ。』
我が家のドアノブにかけられた、コンビニのナイロン袋。
朝はたしかに無かった。
ハルかな？それともサラ？
部屋に入って確かめようと真っ暗な部屋に足を踏み入れる。
キッチンの明かりをつけると、ちょうど青いマグが目に入って何を思ったか、その場に座り込んでナイロン袋を開いてみた。
ナイロン袋の中には、珈琲豆。
前にミンソクさんが持ってきたのと一緒のやつ。
『ふぇー.....ミンソクさん....ッ..いつ来たの..』
ミンソクさんは私を忘れてなかった。
それだけでも嬉しくて、ボロボロ溢れる涙を拭いながら珈琲を淹れた。
珈琲の匂いで胸が締め付けられる
ミンソクさんの匂い。
『苦ッ！！』
やっぱり上手くいかない。
ただ苦いだけの珈琲、だけどほっこり温まる珈琲。
青いマグにも注いだ珈琲
湯気がふわんと上がって、そこにミンソクさんが居るみたい。
『ミンソクさん.....』
いま、なにしてる？
珈琲飲んでたりする？
『逢いたいな.....』
私の片想いだけど、気分はロミオとジュリエット。
今なら逢いたくても逢えない、あの2人の苦しさが分かるような気がする。
サラ「今日予定、ある？会わせたい人が居るんだけど。」
勤務中、サラが突然に誘ってきて
きっと会わせたい人って男の人だってすぐに分かった。
『ないけど、紹介とかはいい。いらないよ。』
サラ「そこをなんとか！彼氏の友達なんだけどさ、もう紹介するって言っちゃてさ...」
サラの彼氏は社会人。
まぁまぁいい会社に勤めてるみたいで、同じ会社の人を私に、紹介したいらしい。
ミンソクさんなら行くよ。
ダッシュでいく。
でも、サラの頼みだし断れなかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1926人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にに(プロフ) - しうちゃん…好き←しうちゃんのものになります← (2015年10月10日 4時) (
レス) id: 64f947eed1 (このIDを非表示/違反報告)
めいちぇん(プロフ) - もかんちょさん» もかんちょさん。コメントありがとうございます！にょるくんですか！！ランキングは何番だったかな？上位だったと思うので待っててくださいね！ (2014年12月21日 21時) (レス) id: 4574dc3024 (このIDを非表示/違反報告)
もかんちょ(プロフ) - 今は ちゃにょる ぺんです ！ おお 、 期待して待ってます w (2014年12月15日 16時) (レス) id: 5c5be107df (このIDを非表示/違反報告)
めいちぇん(プロフ) - ミホさん» ミホさん。コメントありがとうございます(^^)今の所予定はないのですが、あと9人分書く予定なんです。希望が多ければ番外編もありですね！！ (2014年12月13日 2時) (レス) id: 4574dc3024 (このIDを非表示/違反報告)
ミホ(プロフ) - はじめまして、夜遅くにコメントすみません。いつも読ませてもらってました！終わってしまうのが本当に残念です(T ^ T)時間など大丈夫でしたらまたこの作品のシウの番外編をかいてください♪ (2014年12月13日 1時) (レス) id: c22918b2d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めいちぇん
| 作成日時：2014年11月2日 16時
