考える事を放棄する ページ10
蝶屋敷につけば私以外の柱はみんな花柱のいる部屋へ飛び込んだ。
中から聞こえるのは心配の声、安堵の声、嬉し泣きする声など、幸せな声がたくさん聞こえる。
そんな中私は少しモヤモヤした気持ちで部屋に足を踏み入れた。
そして...
カナエ「っ...」
中に入ると痩せ細った花柱が見えた。
あの時も随分ヒョロっとした体つきで細かったが、今見ている花柱は枝と表現してもいいほどガリガリであった。
しのぶ「姉さん？」
煉獄「どうかしたのか？」
ムスッとした顔のままずっと私を見る花柱に思わず他の2人が声をかけた。
すると...
カナエ「感動の再会みたいな雰囲気がたっているというのに...なんで鬼柱さんは全身血まみれで傷だらけなんですか！？」
そう怒るものだから思わず全員が苦笑した。
てっきり無理やり鬼にした事を怒られるのかと思ったのに...。
しのぶ「姉さん...それは自傷行為の賜物なので触れないであげて...」
全員(ど、どこが賜物なんだ！？)
何故か全員の心の声が聞こえた気がするが気のせいかもしれない←
煉獄「自傷行為とは...何故そんなことをするA少女！！」
しのぶ・カナエ「A？」
あぁ、そう言えばこの２人は柱合会議不参加だったか...
A「上弦丿零。そして鬼殺隊、鬼柱...。私の名前はAだ」
そう言えば周りは、2人の「可愛い名前！」と言う言葉で和んだ...はずだったが...
煉獄「で、なにゆえ自傷行為を？」
今夜は長くなりそうだ...。
色々な意味で←
◆
◆
◆
A「血気術で少しばかり自分の体をいじってるだけだから気にするな...」
Aがそう言うと「だめだ！」と煉獄が力強く言った。
しのぶ「Aさんは、自分の血を鬼化以外の方法で治療に活用できないかといじっているそうなので、お館様でさえ止められないんですよ...。理由に"みんなのために"なんて思ってもいなさそうな事を言うものですから...(ﾊｧ」
しのぶは、参考にとカナエの状態や状況を教えに牢屋のある小屋をよく訪れていた事もあり、何度もAの自傷行為を見た事があった。
なぜそんな事をするのかと最初は怒鳴り散らしていたしのぶだったがついに心が負けた←
しのぶ「そして、この間解決した柱による暴力の問題も怪我をいいように使っていたそうですよ。自分で体を傷つける必要がなくなったとおお喜びでしたし...」
その場のほとんどが考える事を放棄した瞬間だった...
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ZERO(プロフ) - めっちゃこの作品好きです！これからも頑張ってください！ (2020年12月29日 18時) (
レス) id: 1263adbeae (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - ああぁぁ…この作品ドストライクすぎてヤバイ…好き…高評価一回じゃ足りない…！ (2019年9月1日 1時) (レス) id: abf8cccd28 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - いえいえ！こんな素晴らしい作品を読めるなんて私は幸せ者です！応援しています！ (2019年8月20日 19時) (レス) id: 7c173ad1c5 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - 初コメ失礼します！すごく面白くて好きです！これからも頑張ってください！ (2019年8月20日 17時) (レス) id: 7c173ad1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊織 凛 | 作成日時：2019年8月19日 13時
