新たな出会い ページ14
ある日の事...
実弥「お前が鬼柱か?」
この日は天元がAの特訓を見ていた。
なんだかんだで一ヶ月ほどこの特訓を続けると汗ダラダラでゼーゼー言いながらも、なんとかフラフラ歩ける程度にはなったのだ。
そして天元は時々汗だくなAに水をぶっかける役だったりする...
A「そ...ゼェ...うだ...ゼェ...」
体調悪そうに言うAに思わず顔を歪める実弥。「大丈夫かこいつ?」なんて小声で言えばAは、バタッと音を立ててすぐに倒れた。
天元「ヤベェッ!派手に倒れやがった!!あぶり過ぎたな...。煉獄と胡蝶(しのぶ)が般若みたいな顔で追いかけてくる...」
本気で焦る天元に少々驚く実弥だが...
小蕉内「おい、宇髄。そろそろ交代だが...って!!A!!」
天元「いいとこに来た!後は頼んだ...」
目の前で衝撃の光景を見たのだ。
鬼柱を後から来た蛇柱に投げるという謎の光景を...
小芭内「って!糞っ!とりあえず宇髄の屋敷に連れて行くぞ!ここから一番近い!」
そして巻き込まれて一緒に宇髄の屋敷に行く事となった...
数分もすれば宇髄の屋敷に到着しとりあえず濡れた手拭いでAの体を冷やす。
小芭内「蛇柱。伊黒だ。巻き込んだ...すまない」
一段落ついたときに、ふと思い出して名前を名乗った小芭内。
実は、実弥はついこの間あった柱合会議で柱となったことを知られた新米柱だった。
故にお館様から柱一人一人に挨拶に回るよう言われていた。
実弥「不死川...。風柱だ」
それだけ言うとAに目を移す実弥に小芭内は「あぁ」と思い出したように言った。
小芭内「そいつはA。鬼柱だ。お館様から話は聞いているのか?」
そう小芭内が言えば「あ?」と聞いていなさそうな微妙な反応を見せた。
小芭内「大方お前のような性格のやつが柱一人一人に挨拶に回っているところを見ればお館様に言われての事だと思うが。詳しくはAに聞け。面倒かもしれないがな」
そう言えば苦い顔をした実弥がそのまま宇髄の屋敷を後にした。
小芭内「気難しい奴のようだな。まぁ、煉獄や胡蝶も中々だがな」
「俺もか?」なんて小芭内が小声でAに呟けば...
A「みんな似たようなもんだ...。もう少し特訓してくる...」
そう言って立ち上がるとAもまた宇髄の屋敷を後にした。
小芭内「一番気難しいのはAか...」
そして小芭内も少し微笑むと宇髄の屋敷を後にしたのだった。
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ZERO(プロフ) - めっちゃこの作品好きです!これからも頑張ってください! (2020年12月29日 18時) (レス) id: 1263adbeae (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - ああぁぁ…この作品ドストライクすぎてヤバイ…好き…高評価一回じゃ足りない…! (2019年9月1日 1時) (レス) id: abf8cccd28 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - いえいえ!こんな素晴らしい作品を読めるなんて私は幸せ者です!応援しています! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 7c173ad1c5 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - 初コメ失礼します!すごく面白くて好きです!これからも頑張ってください! (2019年8月20日 17時) (レス) id: 7c173ad1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2019年8月19日 13時