鬼柱は嫌われ者 ページ1
私...鬼柱は昼は基本的に寝ている事が多い。
厳重に首輪に口枷、手枷や足枷にと兎に角体中に重りをつけられ縛り付けられている。
それをいい事に他の柱達からは殴られ放題。
昼は殴られ夜は任務。
それが毎日の日課だが、嫌な事ばかりではない。
煉獄「いたいた。団子があるが一緒に食べないか?」
今日はコイツか...
確か先日は...
しのぶ「姉さん!危ないから!!」
カナエ「大丈夫大丈夫!お萩をもらったので。一緒に食べませんか?」
そしてその前は...
天元「派手に驚け!どや焼きがあるが1つどうだ?」
と、本当に数人の柱達が菓子を持って私のところに足を運んだ。
この3人は確か、私よりあとに柱になった3人。
私の事をしらないはずはないが、なんの魂胆が?
なんて心のどこかで思ってしまうが、単純に来てくれるのが嬉しかった。
そしてまた1人...
小芭内「お前が噂の鬼柱...金平糖いるか?」
また1人と...
蜜璃「鬼柱さん!桜餅あるけど、一緒にたべない!?」
私に暴力を振るう柱達は死んでいく。
そして代わるかのように私に菓子を持ってくる柱が1人、また1人と増えていった。
そんな中、ある日の夜。それも真夜中の事だった。
しのぶ「お願い!お願いだから!姉さんを!!嫌な予感がするの!それに姉さんがいつまでたっても帰ってこない!!」
そう泣きそうな顔で私に頼む...花柱だったか?の妹がいた。
お願い、お願いと頼む姿を別にどうでもいいな、と思いながら見ていたがふと記憶が蘇るのだ。
"お萩をもらったので。一緒に食べませんか?"
あぁ...これだから人間は...
そう思いながらも助けに向う私も随分と人間臭くなったものだとため息をつく。
すこし気合を入れると私の目には"いつもの字"が浮かび上がる。
"上弦 零"
A「分かった。任せていい」
初めて聞く私の声に驚いたのか...
あるいはこの目に驚いたのか。
固まっていた花柱の妹は泣きながら
「お願いします!!」
そう頭を下げた。
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ZERO(プロフ) - めっちゃこの作品好きです!これからも頑張ってください! (2020年12月29日 18時) (レス) id: 1263adbeae (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - ああぁぁ…この作品ドストライクすぎてヤバイ…好き…高評価一回じゃ足りない…! (2019年9月1日 1時) (レス) id: abf8cccd28 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - いえいえ!こんな素晴らしい作品を読めるなんて私は幸せ者です!応援しています! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 7c173ad1c5 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - 初コメ失礼します!すごく面白くて好きです!これからも頑張ってください! (2019年8月20日 17時) (レス) id: 7c173ad1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2019年8月19日 13時