検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:94,027 hit

多くの迷い ページ16

蜜璃「Aさん!Aちゃんって呼んでもいい!?」

ある時。蜜璃はAにそう言ったそうだ。
するとAは、

A「いいけど。なにそれ?」

不思議そうに首を傾げた。

蜜璃「えっと、親しい人や仲良くなりたい人につける...さん付を崩した感じのやつ!ほら、煉獄さんのA少女!って呼ぶのと似たようなものだよ!」

その時は「私と親しいの?それとも仲良くなりたいの?どっちにしろモノ好きだ」なんて返したAだが思い出してよかったと今は思った。

A「不死川ちゃん...待って」

そう少し遠くを歩く実弥に叫んだ。
すると、

実弥「誰が不死川ちゃんだゴラ!!しばき倒すぞ!!」

なんて言って止まる実弥。
フラフラしながら歩いているのが分かるAに気を使ったのだ。

A「私は。鬼だ」

実弥の近くまで行けばとても真剣な表情でAは言った。
だが...

実弥「わかるに決まってんだろ。そんなに鬼の気配出してりゃよ...。分かってて切りかからなかった。そんだけだ」

自分では気づいていないのだろう。
とても悲しそうな顔をしているのにAをしっかり見てそう言ったのだ。

A「そんなに嫌なのに...」

実弥「なっ!お前!!」

Aは気づけば体が動いていた。

A「ほら。しっかり握れ。一振りで首を飛ばせるだろ?」

Aは実弥の持っていた刀の鞘に手をかけると、流れるような動作で実弥の手に刀を握らせ、それを自分の首元へと誘導した。

この時。実弥の頭の中には色々な感情が渦巻いた。
実の母親を鬼にされた怒り。
母親が家族を殺していったときの悲しみ。
そして、その母親を殺してしまったときの何とも言えない濁った感情が。

けれど...

ーー

蜜璃「鬼柱?...あぁ、Aちゃん!とても可愛い子なの!それから、時々面白いし!」

ーー

煉獄「あぁ、A少女か。不思議な子だがとても優しい子だ。今は色々と。自分の中で踏ん切りを付けて頑張っているところでな。応援してやってくれ」

ーー

カナエ「Aさん?Aさんは命の恩人でもあり、今は妹みたいに大切な存在で...」

しのぶ「どちらかといえば姉さんよりもAさんのほうがお姉さんでは?」

カナエ「し、しのぶ!!」

ーー

お館様「上弦ノ零。そう呼ばれるあの子は、Aは、頑張り屋で、少し口下手で。でも本当は優しくて頼りになる。実弥の知る鬼では、きっとないはずだよ」

歓迎される→←【お知らせ】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (178 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
369人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ZERO(プロフ) - めっちゃこの作品好きです!これからも頑張ってください! (2020年12月29日 18時) (レス) id: 1263adbeae (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - ああぁぁ…この作品ドストライクすぎてヤバイ…好き…高評価一回じゃ足りない…! (2019年9月1日 1時) (レス) id: abf8cccd28 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - いえいえ!こんな素晴らしい作品を読めるなんて私は幸せ者です!応援しています! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 7c173ad1c5 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - 初コメ失礼します!すごく面白くて好きです!これからも頑張ってください! (2019年8月20日 17時) (レス) id: 7c173ad1c5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:伊織 凛 | 作成日時:2019年8月19日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。