家族 ページ27
Aside
真希「しょっぼ」
直哉「真依ちゃんの事やからショボい事で悩んどると思ったけどほんとにショボかったわ」
真希よりも強くありたい。
弱い自分を変えたい。
それでいて、前世よりずっと自由に、今度こそ自分の意志で戦い、死に場所だって選びたい。
でも中々上手くは行かなかったこと。
私が呪具によって暴走していた時、自分の掲げた目標とは相反する事だと分かっていても真希を覚醒させようとしていた事。
そこからずっと何をやってもモヤモヤして。
嫌われるつもりでウジウジしている直哉に強い口調で喝を入れた事。
これをきっかけに今度こそ変わろうと私達の元を離れようと思った事。
そして、結局それも真希に止められてしまった事。
震える声で語る真依は今にも泣き出しそうだった。
でも真希や直哉はいつもの調子だ。
真面目な顔をしている事以外は...
直哉「真依ちゃんは本当に下手くそやんな。上手く生きるのA並に下手くそや」
私？
直哉「他人の幸せを考える事を悪いとは言わんし、掲げる目標がある事はええ事やと思う。でも、抱え込むのも自己犠牲を正当化する言い訳もアカン」
そういう直哉の姿を私は今まで何度も見てきた。
怒っているわけではない、心配とも少し違う。
真希「忘れてんぞ。家族だろ。一人が辛そうな面してたらみんな辛えんだよ」
それでも、すごく温かい。
A「自分を変える事は大変な事だ。容易じゃない。でも、今変えようと躍起になる必要はない。変わったかなんて自分じゃ死んでもわからない事だ。でも、一つ言えるとすれば、」
良い点もあれば悪い点もある。
A「今世の方がずっと楽しそうで、生き生きしているぞ」
姉妹関係。
直哉や家との関係。
前世の記憶がある中で、紛れもなく真依が選択してきた事の結果が今だ。
私がそう言えば真依は泣きながら抱きついてきた。
優しく抱きとめれば相変わらずの二人だ。
直哉「真依ちゃん泣き虫は治さな。ほか治すよりはやく←」
真希「泣き虫は治んねぇだろ。真依だし←」
こんな会話をする時、ふと思うときがある。
A「お父さんとお姉ちゃんはただの照れ隠しだな」
私がお母さんで良いのかは分からないが、本当の家族のようだと思った。
真希「Aさんが母親はまだしもコレが親父はありえねぇよ...」
直哉「三人ともパパって呼んでや！！お父さんとか親父とか嫌やねん！」
真依「お母さん...」
A「なんだ？」
真依「ありがとう」
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くろごま - パパ黒さんオチ書けますかね？頑張って下さい！更新待ってます！ (2022年9月25日 6時) (
レス) @page32 id: e1480415d9 (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ祓 雪溶(プロフ) - 悠仁オチ、受け入れありがとうございます！！欲しいシチュ色々考えておきますね！o(≧ꇴ≦*)o (2022年3月27日 12時) (レス) @page32 id: 6c81b19a7a (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ祓 雪溶(プロフ) - 完結おめでとうございます！次のオチ、リクエストは虎杖悠仁とかありですか？o(≧ꇴ≦*)oもし可能でしたらお願いしたいです。 (2022年3月22日 19時) (レス) @page31 id: 6c81b19a7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊織 凛 | 作成日時：2022年2月23日 21時
