対価と絆 ページ15
Aside
直哉「クロ、食べてええで。まずは一人目や...って、あれ？クロもうおらんのか？」
真希「クロって何だよ...」
クロ、もしかしてさっきまで直哉と契約をしていたのか？
(ｳﾝ)
何を対価にしたんだ？
(フコウｦﾀｲｶニ、ﾁｶﾗｦアゲタノ)
それだと虫が良すぎないか？
不幸を対価にって...
(ヒトノﾌｺｳハｵｲｼｲノ)
そうか...ならいい。
A「クロ、ご飯だよ」
(ｲﾀﾀﾞｷﾏｽ)
真希「なっ！？」
ﾊﾞｸｯ
A「クロは私が契約している特級呪霊だ。何でも食べる。呪霊も感情も記憶も、人さえも」
もう随分クロにご飯をあげていなかった。
契約では呪詛師や呪霊を食べさせてあげる代わりに力を貸す事だったから。
寝ている間に私が食われてないだけ結果オーライか。
真依「Aさん！！」
あれは...
ｷﾞｭｯ
真依「心配しました...」
A「ごめん。色々考えすぎて周りが見えなくなっていたら特級呪具で催眠にかかっていたようだ」
不覚だった...
A「直哉、心配かけてすま、」
ｷﾞｭｯ
真希「あ？」
真依「へ？」
ん？
直哉「全員抱え込み過ぎや。何も考えてない俺がアホみたいやん...」
そう言う直哉は私達三人を抱きしめた。
(ﾀﾍﾞﾁｬダメ？)
食べる？
何を...
(ゼンインケ、ﾀﾍﾞﾃｲｲッテﾅｵﾔガ)
そっか...
直哉「罪は俺が背負う。食べさせてええ」
A「聞こえてるの？」
直哉「感や」
感か。
真希「直哉の独り言聞いてたからな。それ、私も乗る」
真希...
真依「なんとなく察したけど。私も乗るわ」
真依まで？
A「いいの？簡単ではない、でも人は変われるかもしれない」
可能性がないわけではない。
直哉「二度の人生や。二度間違えた奴らに可能性がある訳ないやん。それは、自分がよう分かっとるやろ？」
そうか...
行っておいで、クロ。
食べておいで。
(ﾜｶｯﾀ)
これで、いいのかな...
真希「ま、気にしてもしゃーねぇだろ。真依、直哉は置いてくから世話しろよ？」
真依「はぁ？一番いらないんだけど。Aさん置いていきなさいよ」
二人もいつもの調子だし。いいのか...
直哉「え？真希ちゃん真依ちゃん？俺一応保護者やで？」
真依「保護者なんて取ってつけたような事言わないでくれる？」
真希「奇遇だな。それ、私も思てた」
まぁ、いいか。
後日、禪院真希、真依、A、直哉以外の禪院家の人間が消えた。血の一滴も残さず。
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くろごま - パパ黒さんオチ書けますかね？頑張って下さい！更新待ってます！ (2022年9月25日 6時) (
レス) @page32 id: e1480415d9 (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ祓 雪溶(プロフ) - 悠仁オチ、受け入れありがとうございます！！欲しいシチュ色々考えておきますね！o(≧ꇴ≦*)o (2022年3月27日 12時) (レス) @page32 id: 6c81b19a7a (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ祓 雪溶(プロフ) - 完結おめでとうございます！次のオチ、リクエストは虎杖悠仁とかありですか？o(≧ꇴ≦*)oもし可能でしたらお願いしたいです。 (2022年3月22日 19時) (レス) @page31 id: 6c81b19a7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊織 凛 | 作成日時：2022年2月23日 21時
