好き嫌い、あるいは信頼 ページ5
Aside
あれから傑に全員拳骨をくらった。
そして、硝子は酔が覚めたと呑み直しに自分の部屋に帰った。
ちなみにパパ黒さんは引きずられていった。
悟「A」
悟はいつになく真面目な顔をしていた。
A「言っておくが、牛歩カードは止めても君に使うぞ?」
そう言ってサイコロが振れなくなる上、毎ターン1マスしか進めなくなるカードを目の前で使ってみた。が、気づけば押し倒されていた。
A「ん、押し倒された?」
悟「うん。押し倒してみた」
そうかそうか。
押し倒されたか。
悟「ドキドキする?」
A「しないな」
残念ながら生まれてこの方この手のやつでドキドキしたことはない。
パパ黒さんといい悟といい下ネタ製造機に挟まれた高専時代を過ごしたのだ。
そんなもんだ。
悟「GLGで最強だし、金もあるんだけど性格最悪って超魅力的じゃない?」
A「最強で金もあるし性格最悪は君とタイマン張れそうなんだが何か言いたいことあるか?」
悟「デキ婚しない?」
A「あ"?」
今の流れでデキ婚しない?とかあるか?
悟「良いと思ったんだけど。僕も流石に30越えて家庭もないのは堪える」
A「家どうするのさ。君五条家だろ。うちは直哉が家出した関係で次期当主は私なんて言われてるんだが?」
お互い御三家なのだからそう安安とはいかないだろう。
悟「僕を誰だと思ってるの?」
A「GLG」
悟「ガキで、ロクでなし、五条悟だよ?」
A「自分で言い始めたら末期だな」
そういえば君は鼻先を私と合わせた。
悟「僕は割と愛に飢えてるんだと思う。Aも思い当たる幼少期があるだろ?」
まぁ、否定はできない。
A「責任は取れよ。私のではなく、子供の」
悟「もちろん」
そう言って君は口付けた。
流されるのは私の悪いところでもある。
四人の中で結婚、今考えれば確かにいい案だと思う。
お互いの痛みも、弱さも、過去だって知ってる。
だからこそ好きも嫌いもないが、信頼している。
私が拒む理由もなかった...。
◆
◆
◆
Aside
悟「もう昼じゃん。ヤバくね?」
A「ヤバくはない。私は長距離かつ長期間の任務が主だから今日も明日も休暇だ」
悟「うわぁ...」
目覚めたときはもう昼。
目覚めた場所は床だ。
服も来ていないし、悟にブランケットの一つもかけられる気の効いたことはできない。
A「体痛い」
悟「僕も痛い」
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金平糖 - 五条オチ完結おめでとうございます!最初から拝見させてもらっていたので、夢主ちゃんが幸せになってくれて良かったです!夏油オチ後に夢主愛されエンドか、直哉エンドが見たいです...!これからも応援しています!! (2022年2月21日 0時) (レス) @page22 id: d9f31616d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2022年2月19日 2時