顔は良くても結婚はできない【五条 悟】

今日も今日とて平常運転 ページ2

Aside

拝啓、高専のみんな。
相変わらず私は迷子です。
え、今はどこか？
多分、日本国内です！

A「直哉、今...暇？」

直哉「今真希ちゃんの相手してるんで暇ではないんやけど、お迎えなら傑君に頼んだらええんと違う？」

真希「相手してやってんのは私だ！！」

A「分かった」

ﾌﾞﾁｯ

最近、弟の直哉も高専の先生になり忙しい日々を送っているらしい。
悟や傑は殆ど一年生につきっきりだし、これは久しぶりに自力で帰るしかないと思う今日この頃だ。

ちなみに言えば北は北海道、南はベトナムまで迷子で訪れている私が自力で帰れた試しはない。
自分でも天与呪縛はもしかして迷子を代償にしているのではないかと最近本気で思っている。

A「硝子、ここどこ？」

硝子「Aまた迷子？」

A「うん」

硝子「今五条が夏油に一年丸投げて職員室でうだうだしてっから迎えに行かせる」

A「ありがとう」

ﾌﾞﾁｯ

昔迎えに来てくれた健人にも言われた事があったか。
そんなに迷子になってかまってちゃんですかアナタって。
まぁ、間違いではない。

そんな事を考えながら悟を待つこと半日。

悟「Aみーっけ。直哉がGPSで現在地送ってくれないから探すの苦労したよ...」

ここ何処だかわかる？長崎よ長崎！
と言われて、ほぉ〜また随分遠くへと思ったのはナイショだ。

悟「で、任務終わったの？」

A「いや。任務地は埼玉だって聞いたからまだ向かってない」

悟「は？埼玉行くのに何乗ったの？」

A「飛行機」

悟「でしょうね。A乗り換えなんてできないし飛行機一択だよね」

うわぁ...って言いながら頭を抱える悟を久しぶりに見た。
大体迷子の迎えは傑か健人か直哉だ。
それ以外が迎えにくると、迎えはありがたいが色々厄介事に巻き込まれる。

パパ黒さん(伏黒甚爾)が迎えに来てくれたときは阪神競馬場で金を使い切って帰れなくなり鬼の形相で傑が迎えに来てくれた。
悠仁が任務地が近くて迎えに来てくれた時なんて両方迷子で山の中を歩いていたのはいい思い出だ。

悟「てかA、埼玉ってどこにあるか分かってる？」

A「東京の上」

悟「じゃあ、何で飛行機乗ったのさ...」

A「伊地知が乗り換えなくても特級ならすぐだって言うから」

悟「それ特級じゃなくて特急ね。同音異義語って知ってる？」

A「知らん」

悟「あぁね。知ってた」

扱いが雑→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す