結婚を前提に友達から始めよ？ Ⅲ 【呪術廻戦】 (ページ10)

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深刻ページ10

Aside

建人「はぁ。そんなことで悩むなんて...」

雄「もっと深刻な悩みかと思いました！」

虎杖の話をすればそんなことを言われた。

A「私は、迷ったんだ。宿儺か虎杖か。どう考えたって呪術規定には...」

ﾍﾟｼｯ

そういえば七海にチョップされた。

建人「私達には明日の保証はありません。悔いのない死はありませんからね」

雄「そこで刑を執行していようと、そうじゃなくても。藤宮先輩はきっと後悔していました」

「心臓のない体なんて、宿儺を撃とうとも放っておいても虎杖くんは死んでいますしね」と七海は言った。

傑「七海、灰原。少しいいかな？」

程なくして夏油がやってきて二人を連れて行った。
私はまた、二人の言葉を考えながら帰路についた。

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傑side

建人「意外ですね。体術一筋で最強の術師と呼ばれ、最強が今度は術式にまで目覚めた。どんな超人かと思えば、あの人(五条さん)よりよっぽど、あるいは私達よりも人間です」

後ろを歩く七海がそういった。
灰原も「うんうん」と頷いていて、それがなんだかおかしくて私は笑った。

傑「Aもだけど、悟もだ。あの二人の距離が縮まれば縮まるほど不完全になっていくんだよ。より人らしくなる。貼り付けた表情は笑みも歪みもする。七海と灰原は、完全と不完全。どちらがいいと思う？」

二人ともそう。
昔よりもずっと楽しそうに笑う。
欠けていた痛みや悲しみを、恋とか愛とかっていう感情で初めて知るんだ。
お互いがお互いを不完全にする。
それでも...

建人「そうですね...藤宮さんは知りませんが。昔よりもずっと、今の五条さんのほうがいいと思いますね。どんどん不完全になろうとも、完全な彼には不完全が足りなかった。私達と共に生きていくのならばね」

雄「昔も五条先輩は表情豊かでしたけど、心の奥底では何だかつまらなさそうにも見えましたね。それを変えたのは、藤宮先輩なんですね」

二人は私達の同期で親友で、最強だ。

悟「なになに〜？僕の噂話？照れるね」ﾌｯ

安置所につけば柔らかい笑みを浮かべて笑う悟。

悠仁「お、夏油先生にナナミンじゃん！この間の授業ぶり！！と、誰？」

建人「夏油さん、このバカ(五条さん)殴っていいですか？」

雄「灰原雄です！よろしくね虎杖くん！」

灰原、適応力高すぎないか？？？

傑「七海、私も悟を殴りたい気分なんだけど一緒にどうかな？」

建人「殺ってしまいましょう」