弁当 ページ6
Aside
あれから家を飛び出していった五条だがご丁寧に鍵は置いていってくれるあたり神だな。
とりあえずパパっと準備して高専に向かう。
その道中のパン屋でサンドイッチを2...いや、6か...
A「すみません、60個ください」
「はい？？？？」
ｽﾊﾟｰﾝ
建人「すみません、6個の間違いです」
頭を叩かれたと思って後ろを向く。
建人「はぁ、見ない顔ですが...今年の一年生ですか？店員さんを困らせないでくださいね...」
誰。誰や...
A「いや、1年じゃなく...」
建人「1級の七海です。困ったことがあれば頼ってください」
サッと電話番号をもらった。
お会計を済ませて七海と高専へ。
道中伊地知という人に車で拾ってもらえた。
この人が噂の伊地知か...
伊地知「あ、その、藤宮さん。学長と夏油さんが校門前で仁王立ちしていたのでついたら急いで向かってあげてください...」
建人「何したんですか貴方...」
なんでだ...
なんでなんだ...
学長は分かる...
昨日帰国の挨拶に向かう予定だったのに目隠し男に捕まって行けなかったし...
夏油は何。何なの貴方...
ｶﾁｬｯ
傑「伊地知、お疲れ様。やぁ、A。悟のファーストキス奪ったってほんと？」
建人･伊地知「「ﾌﾞﾌｰｯ!!」」
ふぅ、何だそんなことか...
A「海外へ黙って行ったの怒られるのかと思ったけど」
傑「寝言は寝ていいな。Aは拳一つでアマゾンでも生き抜けるでしょ。そんなこと今まで心配したことないよ」ﾆｺｯ
叩くぞ、車を開けて立っている夏油を見上げる。
ｶﾞｼｯ
傑「Aよくやった。いい加減次のステップに進もう進もうって言い続けたのに全然進展ないから。やっとワンステップ進んだ...」
しみじみ言う夏油に目を点にした。
悟「傑、なーにやってんの？」ｺﾞｫｫｫ
真後ろから車内を覗き込む目が笑ってない五条。
傑「んー、ナンパ？」
建人「やめてください夏油さん、そんな状況で私達まで巻き込むようなこと言わないでください！！」
悟「ほーん」
ｼﾞｰｯと私を見ている五条。
なんで顔がそんなに怖いんや...
A「朝ごはん、まだじゃない？ 」
とりあえず気まずいからさっきパン屋で買ったサンドイッチを2つ手渡す。
悟「え...」
するとポカンとして固まる。
悟「愛妻...弁当？？」
傑「良かったじゃないか悟。愛妻弁当だ」
建人「良かったですね。愛妻弁当です」
伊地知「愛妻弁当ですね！」
お前らしばくぞ。
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るぅちゃみ(プロフ) - 更新楽しみにしています(◍•ᴗ•◍) (2月26日 18時) (
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作者名：伊織 凛 | 作成日時：2024年2月25日 23時
