最強で純粋な我らが坊っちゃん Ⅱ【呪術廻戦】 (ページ34)

今日:5 hit、昨日:59 hit、合計:27,808 hit

友達ページ34

※オリジナル登場人物アリ※

悟「アレが藤宮家の主(ドン)の鉄拳。マジで頭割れる」

結局五条も巻き添えでぶん殴られていたが、相変わらず身内(？)にはゆるゆるの無下限のせいでしっかり母さんの鉄拳を食らっている。

そろそろ私達も帰らなきゃなので荷物持って門をくぐる。
父さんたちは伸されてるし、母さんたちは「オホホホホッ」とおしとやかに笑って見送ってくれた。

ヤヤ「悟様！！」

タクシーを待っていれば門からかけてくる一人の女性。
元婚約者のヤヤ義姉さんだ。

その姿を見るやいなや複雑な顔をする五条。
婚約者だったときのイメージが強すぎて私は私でこの二人が顔を合わせると嫉妬してしまう。

ヤヤ「ゆく宛のない私を、同情でも...11年以上にもわたりお屋敷に置いていただけたこと。この御恩は一生忘れません！！」

ﾌﾞﾝｯと勢い良く頭を下げるヤヤさん。

悟「あー、なんていうか。アレだ」

「子供共々、幸せになれるといいな」と恥ずかしそうに言う五条。

ヤヤ「ありがとうございますっ！！A様と悟様のお子様がお生まれになった際には、うちの子とも仲良くしていただけると嬉しいですっ！！」

ﾊﾟｧｯと明るくなったヤヤさんの一言。

悟・A「「ﾌﾞﾌｩｰｯッッ！！」」

その一言に二人揃って吹き出したのは言うまでもない。

ヤヤさんは結局私達がタクシーに乗り込むまでずっとお見送りしてくれていた。
タクシーが出たあとも見えなくなるまで頭を下げていた。

ｷﾞｭｯ

車に揺られていれば五条からスッと手が伸びて来て手が握られた。

悟「すみません、ここまでで大丈夫です」

真面目な声色でそう言いお会計をすれば歩く。
駅まではまだ少し距離がある。

悟「A」

ｷﾞｭｯと握られた手は暖かい。

悟「家族って、いいね」

無邪気な、それでいてホッとしたような顔で笑う姿に釣られて私も笑った。

A「そうだね...」

「なっちゃう？」そう声に出そうにもつっかえた。
11年前から気づいてはいた。
私は五条が好きで、側にいたかった。
私が五条に向ける笑顔は、好きになる前とはまた違ったんだ。

悟「僕と...お友達から始めない？」

素直になれない自分に嫌気が差しキュッと口を結んだ。
それと同時だった。

A「ﾌﾞﾌｩｰｯww」

お友達かww

悟「あ、いや、だってお義父さんに友達かも怪しいって言ってたじゃんっっ！！だから結婚を前提に友達から始めよって意味で///」

多分今日一笑ったと思うw