最強で純粋な我らが坊っちゃん Ⅱ【呪術廻戦】 (ページ31)

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縁側ページ31

※オリジナル登場人物アリ※

悟side

辰彦「少しいいか？」

縁側で一人ぼーっとしていればそう声をかけられた。
後ろを見ればAの兄貴もいた。

辰彦「Aとは、どうだ？のらりくらり逃げられてないか？」

大輝「Aってあんま冒険するタイプじゃないし苦労してないか？」

そう二人に聞かれてグサグサと僕に刺さる。
流石家族。
よく分かっていらっしゃる...

悟「いや、まぁ...Aが完全な受け身で自分の気持ちとかはあんま言わないというか...それこそ聞いてもはぐらかされるというか...」

「まぁ、僕もこういうの慣れてないから聞かないし言わないのもあるんだけど」と素直に言えば、何故か柔らかな笑みを向けられた。

大輝「Aは家では流されるタイプでもなければ受け身を取るタイプでもねぇから」

辰彦「五条くんに相当いれ込んでるんだろうな」

へぇ？？？
そうなの？
Aって...

あっ、

悟「確かに、仲悪かった時代僕らバチバチしてた！あいつが自己主張以外をしたところを見たことなかった！！」

ということは、脈アリ？
脈アリでいいのこれ？

静かに拳を握った。

辰彦「すまなかったな」

喜びを噛み締めていればそう言われた。
何に対してか、はなんとなく予想はついていた。

悟「"あの子"結局実家に縁切られたの？まぁ、興味ないけど」

色々伊地知に調べさせたし、家の奴らにも調べさせたけど掘れば掘るほど、僕の元婚約者の家を操っているのが藤宮家と行き着いた。
どうせならAを婚約者に添えればよかったのに、なんでこんな意味のないことをしているのかは面倒だし考えなかった。

大輝「俺の、結婚相手がその人だ」

悟「は？」

あまりの驚きにポカンとしてしまった。

大輝「操ってたわけではないんだ。藤宮家に言い寄ってきた勘違い名家に「五条家と縁談を進められる程の力があるなら考えてやろう」って父さんが五条家を引き合いに出しちゃって...」

辰彦「すまない...あちらの長男とAの縁談を無理やり進めようとしてくるので、ついカッとなって五条家を巻き込んでしまった...。五条くんも、そして元婚約者の子も被害者なんだ。あの子は3女で家でも冷遇され教育もまともに受けていなくてね。君の子を孕まねば本当に生きていくことができなかった」

「だから、君の家の使用人も含め手当たりしだいに行為に及び君の子と見せかけたかった」と苦しい顔色で話していた。