最強で純粋な我らが坊っちゃん Ⅱ【呪術廻戦】 (ページ20)

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言葉ページ20

Aside

私達が妖狐の術に気づいてからというもの。
外へ出ようと試みられては困るのか攻撃の手が増える。
いずれもモロでくらっても死なない程度だった。

悟「うげっ。術使ってないからかすり傷ついた。最悪。僕のご尊顔に傷とか万死でしょ」

A「五条は傷がついたら凛々しく見えるな」

悟「あ、ならいいや」

こんな呑気なことを言いながら避けられるくらい攻撃は強くない。
だが、他の術師から奪ったものなのか特殊なものも多い。

悟「ねえ、A」

ﾄﾞｻｯ
ｷﾞｭｯ

攻撃を避けたところで五条に引かれて抱きしめられる。

悟「どう見たってこいつ本体の呪力量じゃ他人の、それも格上の術式を奪うなんて不可能。僕達を閉じ込めるだけじゃなさそうだよ、この領域」

小さな声でそういう。
おそらくもう目が慣れてきた五条。
その中で本体らしきものを見つけたのだろう。

縛りが時間だけじゃないなら何？
父さん母さん、そして祖父母、妖狐の呼び出し方について記録した本を書いた人間。
全員に共通するものは何？

「お前たちは中々やるじゃねぇか。お前の母親は確か生きてたなァ...どっちも生きて外へ出たのは、お前の両親くらいだったァ」

悟「っ！！」

その言葉に五条が何か気づいたように目を見開いた。

「本当に、感のいい奴らは使いやすくていいなァ...おやすみ現代最強の術師」

五条を囲む泥のようなもの。
何、何が...

悟「A、お前は外に出れるはずだ！早く、逃げろ！！」

泥のようなものが閉じる寸前。
まさに間一髪で泥の中に滑り込む。

そのまま私の意識は飛んだ。

◆

◆

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甚爾side

恵「勝算あんのかよ。五条先生達が敗北したらどう考えても俺達の太刀打ちできるような相手じゃねぇだろ」

甚爾「はぁ...お前ってアレだよな。彼氏にしたくないランキング殿堂入りするタイプのやつ」

Aと五条が狐のところに行ったと聞いて俺達も来た。
アイツら、大事な部分を読み忘れてやがった...

恵「はぁ？」

甚爾「ﾁｯ、しゃーねぇだろ」

入り方は簡単。
中の奴らが狐に負けたらしめ縄が戻る。
それに呪力を込めて切ればいい。

あいつらが置いていったのはその後の大事な部分の書かれた紙。

中に入れるのは2人。
片方に呪力、または術式のどちらかがないこと。
血縁関係、または婚姻関係がある事。