領域 ページ19
Aside
悟「行くよ」
A「うん」
山頂に到着すれば小さな祠。
ここまでくれば、あとは簡単。
「また藤宮家の人間が来たのか...代々弱いくせに威勢だけはいいなァ」
五条がしめ縄を呪力を込めて切るだけ。
入ってきたのは妖狐の領域。
呼び出し方について書かれていた本を読み、この狐の領域は性質上人体への影響はないと判断し五条も入ったときから無限を解いている。
A「お前を...祓いに来た」
そう真っ直ぐに言えば狐は「ならば試そう」と言って消えた。
悟「っ...ｸﾞｯ」
五条！？
五条の方を見れば目を抑えている。
悟「問題ない...この領域内のあちこちから呪力量もバラバラ、術式もバラバラな気配がする。六眼には少し情報量が多過ぎるみたいだ」
「すぐ慣れるよ」そう言って気を引き締める。
ﾋﾞｭﾝ
A「ッ！！」
岩場、海、山、川...etc
情景が目まぐるしく変わる領域で初めての攻撃らしきものが飛んできた。
それを交わせば飛んできた方へ走る。
悟「A、罠だ！！領域内での攻撃は...！」
必中。
そんなのは知ってる。
私だって海外でブラブラ遊んでたわけじゃない。
A「みーつけたっ！！」
ﾄﾞｶｰﾝ!!
狐の分身のようなものを見つけ勢い良く足を振り下ろす。
いとも簡単に当たれば、分身は大爆発を起こした。
A「五条、平気？」
悟「はぁ、、、そのくらいは余裕だけど...A、怪我は？」
首を横に振る。
海外で結界術師に大枚叩いて高専の制服を作り直してもらった。
その術師いわく、五条悟の攻撃ですら何度か防げるという胡散臭さ。
半信半疑ではあったけど、今の爆発で無傷。
実りはあった。
相手の術の条件がわからない以上、攻撃主体は体術。そして私が主。
五条は支援だが、敵からの攻撃が本当に長いことないのだ。
何を考えているのか...
A「五条、全力で領域展開してこの領域に五条が勝てる可能性は？」
悟「領域に入ってみてわかったけど、ありえないほど溜め込んでる呪力に術式だ。不可能に近い」
A「術式を奪う条件が領域内での滞在時間が関係していたら？母さんはもともと術式は持っていたのに奪われてる。さらに2人が出ていって帰ってきたのは半年後。呪われた痕跡もなし。唯一考えられるのが...」
悟「時間による縛り。僕達を閉じ込めることが目的。さっきの攻撃ももろで食らってたとしても死なない程度。早々ミスったね。リセットボタンがあるなら押したいくらい」
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るぅちゃみ(プロフ) - 更新楽しみにしています(◍•ᴗ•◍) (2月26日 18時) (
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作者名：伊織 凛 | 作成日時：2024年2月25日 23時
