藤宮 ページ10
悟side
ケトルと水、チンしたチャーハンの袋を持ってあいつの部屋に行った。
ドアは開いてたからそのまま入る。
悟「...マジかよお前...」
風呂に入ったばかりなのか湿った髪。
そしてタンクトップ1枚という危機感の欠如。
というか...
A「いたたたたたた、、」
悟「髪乾かさねぇとか衛生観念どうなってんだよお前！！」
ラーメン食べたら汗かくかもなと持参してたタオルで髪の毛を拭いてやる。
悟「つうか、お前...髪の毛細いな」
俺よりも多分細い。
絹みたいで指を通すだけでも癖になりそう。
A「姉さん達もよく私の髪の毛触ってた」
触りたくなるだろうな。不思議な感覚だし。
悟「なぁ、藤宮家って情報が一切出てこねぇけどどんな術使うんだ？」
コイツに姉貴がいる事も初めて知ったが、表舞台に出てくるのは弱そうなオッサン、多分こいつの父親だけ。
その家族構成や術にいたるまで全くの謎。
藤宮の名前は術師で聞いたのはコイツにくらいだし、純粋に疑問だった。
A「教えないよ。五条を信用してないから」
その言葉に手が止まった。
そりゃそうだわ。
こんだけ厳重に隠してるもんを安安と教えるわけがない。
逆にすんなり教えてたら俺もその情報を疑う。
俺がコイツを女としては信用しないように、コイツも俺を術師として信用してない。
悟「ちぇ。ラーメン3つ追加な」
A「だめだって！！私お腹すいてる！！」
バッと後ろを振り返る。
すげぇいい匂いがした。
なんか、髪の触り心地も相まって、、、
ｷﾞｭｯ
悟「はぁ...」
思わず首元に顔を埋めた。
A「姉さん達もよくやってる」
悟「気持ちすげぇわかるお前の姉貴達の...」
女としての信用...か。
俺はどういうやつなら信用できるんだろうな。
硝子は女というより、友達。
傑は男だし友達。
コイツは...友達、なのか？
でも、硝子には触ってみたくなったりしない。
抱きしめてみたくなったりしない。
モヤモヤする気持ち。
A「五条、ラーメン食べないの？」
俺の気持ちは乱されるのに、顔色一つ変えないコイツは...信用してもいいのかもしれない。
悟「それどうやんの？俺カップラーメンってテレビでしか見たことねぇけど」
A「私も分からない」
悟・A「「...詰み」」
抱きしめたコイツは、暖かくて...
俺まで恥ずかしくなるような鼓動を鳴らしているのは聞かなかったことにする。
そう、これは気のせいだから。
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凜果(プロフ) - 続編R18お願いしたいです(；-；)読んでいてとても楽しいです😭😭頑張ってください！ (2月18日 18時) (
レス) @page27 id: 845a5e03c0 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 続編はＲ１８でお願いします！😳🩵 (2月18日 7時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - はじめまして。こんばんは！いつも更新楽しみにしております。ぜひ続編はr付きで見たいです！ (2月18日 1時) (レス) @page27 id: 132d199451 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊織 凛 | 作成日時：2024年2月11日 15時
