素直 ページ4
悟side
傑「悟、またAと喧嘩したのかい?」
結局自分の部屋に帰るのも面倒で、稲荷食ったら任務に出ると聞いてアイツの部屋で寝た。
そのまま教室に来ればコレだ。
悟「はぁ?逆に俺がなんであいつと仲良くするんだよ。意味分かんねー」
縛りの一種か封印か知らねぇけど、"あんなもん"持っておきながら使わず拳一つで特級とか、イラつく。
一生相容れねぇよ。
傑「いつも無表情なAが口をひん曲げて不機嫌に歩いてるの見かけたんだよ...。悟と喧嘩するときでさえ睨むだけなのにあんなに表情を変えるのは初めて見てね」
そんなに変な顔してたのか。
悟「よし、ちょっと写真撮ってくるw」
バカにして散々いじってやろうと教室を飛び出した。
お、いたいた。
ちょうど木の下で座ってるから近づけばなんだか微妙な顔をしてた。
俺に気づいたのかこっちを見てくるが珍しく睨んでない。
悟「なんだよ、一人変顔大会か?」ニヤッ
煽るようにそう言うが乗ってこない。
確かにいつもと違う。
近くによって目線を合わせれば傑が言ってたように口をひん曲げた。
A「100個って言った」ボソッ
そういえば悲しそうな目で俺を見るのだから流石に変な罪悪感を感じた。
あ、昨日の稲荷か。
悟「俺を部屋にあげたのが悪いだろ。これに懲りたら不用意に男を部屋に上げねぇことだな」
そういえば思うところがあったのか黙り込む。
コイツに勝ったようで嬉しいはずなのに何故か罪悪感が拭えない。
悟「俺は、お前を信用しない。他の奴らも信用しない」
コイツもこの業界の人間。
あのまま俺が寝たままだったらコイツはもしかしたら俺を襲っていたかもしれない。
自意識過剰じゃない。
現に俺は、そういう女しか知らない。
全員敵。
無下限と六眼の遺伝子がほしいだけの糞共。
俺みたいな思いをするやつが今後出てほしくない。
それが自分の子供ならなおさら...
そういう意味でも俺はコイツが嫌いだ。
その強さも、地位も、女という性も何もかも。
でも、たまに考える。
こいつが男だったら、俺はきっと友達になりたかった...。
何も気にせず、教えを乞う。
殴り合って稽古もした。
バカみたいなことを言って、一緒に怒られて。
傑みたいに、一緒に3人でバカやって硝子に呆れられて。
素直になれたんだよ。きっとな。
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凜果(プロフ) - 続編R18お願いしたいです(;-;)読んでいてとても楽しいです😭😭頑張ってください! (2月18日 18時) (レス) @page27 id: 845a5e03c0 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 続編はR18でお願いします!😳🩵 (2月18日 7時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - はじめまして。こんばんは!いつも更新楽しみにしております。ぜひ続編はr付きで見たいです! (2月18日 1時) (レス) @page27 id: 132d199451 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2024年2月11日 15時