稲荷 ページ3
Aside
夜中の共有スペース。
キッチンにて...私は甘辛く味付けた油揚げに酢飯を詰める作業をしていた。ちなみに多くは酢飯に細かく刻んだガリを入れたりするけど私は、好きな紅しょうがを入れる。汁を少し入れてあげればほんのりピンク色の酢飯ができて可愛いのだ。
悟「今死ぬか今すぐ死ぬか選べ」
ドスの効いた声で背後に五条。
ビビリ過ぎて鳩尾に一発入れてしまい気を失ったのをソファーに転がしておいたのは良い思い出だ。
ちなみにそれが1時間前くらい。
てか、今死ぬか今すぐ死ぬかってどっちも今死ぬってことじゃないの?
やっとお稲荷さんが完成してルンルンで部屋に持ち帰ろうと思ったが私は友人思い(?)なので伸した五条を部屋まで引きずっていった。
この部屋かな。
A「五条随分カビ臭いところに住んでるな」
いや、これ私が入寮してきたときのデフォの部屋。
五条の部屋じゃないな。
その後、何部屋か開けたが五条の部屋がなくて諦めて私の部屋のベッドに寝かせた。
五条の顔面を見ながら食う稲荷は味がしないな。
どうしよ、五条の顔反対向けるか...
綺麗なものを見ながら食べるってなんかお腹が空かないんだよ...
風景とかは別だけど、例えるなら買ったばかりの布団やテーブルのあるところでいつもどおり飯が食えんみたいな。
汚さないようすごく気をつけちゃって返ってご飯が楽しめないやつ...
五条の顔を反対向けようと肩のあたりに手を置いた。
悟「どういうつもりだ」
さっきの今死ぬか今すぐ死ぬかのくだりは顔は見えてはいないものの怒りしか孕んでなかった。
でもどうだ、今の一言には殺意さえ孕み言葉を間違えば確実に殺すと言いたげだ。
A「顔が嫌(綺麗過ぎて)だから反対向けようと思った。ご飯(に集中できなくて)不味くなる」
悟「はぁ!?飯進むだろうがこの顔面だぞ!!顔だけで飯30杯はいけるだろ!!」
五条の顔で飯30杯は無理だろう...
スンッと真顔になれば「急に真顔になんな!!」と怒られた。
理不尽...
とりあえず五条の肩から手をどけて席につく。
役目は終わったのでさっさと飯を食べよう。
グウゥゥ〜ッ
悟「...///」ブワッ
するとどうだ。
目の前で腹を鳴らしているのだ。
A「上げても100個までだが...」ギロッ
悟「そんなに食えるか!」
280個作ったお稲荷を仕方ないから五条にも分けてあげた。
私の取り分が...
悟(美味い...ちょうどいい甘さ...。結構好きかもな...)
結果140個食われた...
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凜果(プロフ) - 続編R18お願いしたいです(;-;)読んでいてとても楽しいです😭😭頑張ってください! (2月18日 18時) (レス) @page27 id: 845a5e03c0 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 続編はR18でお願いします!😳🩵 (2月18日 7時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - はじめまして。こんばんは!いつも更新楽しみにしております。ぜひ続編はr付きで見たいです! (2月18日 1時) (レス) @page27 id: 132d199451 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2024年2月11日 15時