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風呂 ページ12

悟side

女だけ残して部屋を出た。
止める使用人さえも押しのけた。
携帯と制服だけ袋に詰めてそのまま家を出る。
止められないのが分かってるからだろ。
それ以上は誰も追ってこなかった。

財布...置いてきた...
チッ...どうやって帰んだよ...

深いため息をついて兎に角、ゆく宛もなく歩いた。

明け方頃だったか。
素足で靴履いたせいで靴ずれを起こした足の痛みで初めて足を止めた。

こんなところに、家なんて...

するとどうだ。俺が気づかなかっただけなのか、隠されていたのかは分からない。

立派な日本家屋が現れた。

表札を見れば、"藤宮"の字。

心細さからなのか、俺は気づけばそっちに歩みを進めていた。

A「五条?」

後ろから声がして振り返れば...

ギュッ

A「うお、」

一番会いたかったやつがいた。

A「服みだれてる。あと、足、すごいことに...」

グリグリと頭を押し付ければ自然と手をおいて撫でられた。

「A様、どうかなさいました...か?」







Aside

使用人に声をかけられてハッとした。
どうして五条がここに?
それにこの格好...

A「とりあえず、お風呂の準備お願いできますか」

「承知いたしました。新しいお召し物の方は、お兄様のものを用意いたします」

使用人にそう命じて私の部屋へ連れて行くがいっこうにくっついたまま顔をあげようとしない。

暫くして使用人が呼びに来た時にやっと離れてくれたがその顔は見えないままだった。

風呂から上がってまた戻ってきたときには、ボーッとするような表情。
本当にどうしたのだろうか...

悟「なぁ...」スッ

私の目の前に座り、私の手を取れば自身の頬に添える。

悟「俺の事、触ってみて...」

触ってみてって...

A「柔らか素肌ってこういう事」ムニムニ

そのまま頬にある手で五条の頬を揉んでやればポカンという顔をしている。

ドサッ

するとどうだ、お気に召さなかったのか押し倒された。
解せぬ...

悟「こういうやつ!!」ムッ

なるほど。坊っちゃんはそういうやつをご所望だったと。
なるほどなるほど。

A「こう...?」

五条はよく抱き枕にしたりと、抱きついてくることが多いから、この方が落ち着くかと思って首に腕を回して引き寄せた。

そのまま抵抗することなく五条は首元に顔を埋める。

A「あ、この匂い。私のシャンプー使ったのか」

悟「あ、マジ?通りでお前みたいな匂いがすると思ったw」

痛み→←実家



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凜果(プロフ) - 続編R18お願いしたいです(;-;)読んでいてとても楽しいです😭😭頑張ってください! (2月18日 18時) (レス) @page27 id: 845a5e03c0 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 続編はR18でお願いします!😳🩵 (2月18日 7時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - はじめまして。こんばんは!いつも更新楽しみにしております。ぜひ続編はr付きで見たいです! (2月18日 1時) (レス) @page27 id: 132d199451 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2024年2月11日 15時

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