最強で純粋な我らが坊っちゃん【呪術廻戦】

呪具 ページ2

Aside

藤宮家は、両面宿儺を封印した時に、配下であった妖狐によって呪われ代々呪いを引き継いでしまっている家。
ものすんごい不便なことに家族全員ゴリラ揃い。
呪力ゼロではないものの術師なのに呪霊が見えないものも多く、呪力も並のパンピー以下。
その代わりゴリラのバーゲンセールとも言えるほどに素晴らしい筋肉バカが揃っている。
我が家は、古い術師の家系で御三家の次くらいにはすごい家だが子どもたちの殆どはその才能を活かしてスポーツ選手になる。
私は兄弟が全員スポーツ選手になったことで強制的に次期当主が決まってしまったのだ。

ﾄﾞｽｯ

A「呪具忘れた...」

ﾄﾞｽｯ
ﾄﾞｽｯ

ﾄﾞｽｯ

呪具がなくてトドメがさせない呪霊を永遠にタコ殴りにしていたときだった。

ﾊﾞｺｰﾝ

悟「あー、わりー。呪霊かと思って消すとこだった。もう一発おかわり？」

ｽｯと横にズレれば五条の蒼が飛んできて呪霊を消し飛ばした。

助かった...私の人生が呪霊タコ殴りエンドレスで終わるところだった...

ホッとしていれば相変わらず詰め寄られて睨まれる。

悟(今の1級じゃねぇだろ...特級レベル...それを呪力無しでタコ殴り？ありえねぇだろ...俺の蒼だってフルの状態の呪霊相手だと一撃は...)

なんで睨まれてるんだろ。
呪具持ってくるの忘れたから「このクソ脳筋の豚ゴリラ」って思われてるんだろうか。
すごいな、五条のボキャブラリー...

と感心していた。

悟「メガネもナシとは特級様はよほど自信があるんだな」ﾁｯ

舌打ちしては踵返してしまった。
あ、呪霊が見える眼鏡もそういうと車の中に置いてきてしまった。

よく五条の蒼を気配で避けられたな私。
心の目で見えたということにしておこうか。そっちの方が多分かっこいいし←

はっ、今日は実家から油揚げが届く日！！
お稲荷さんを作る日だ！！

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ

悟「はぁ！？！？」

砂煙を上げて走って補助監督の車に乗り込む途中でブチ切れた五条の声みたいなのは聞こえたが知らん。

A「補助監督さん！車出して！！今日は実家から油揚げが届く日だからっ！！」

「し、しかし、五条様が...まだ、」

A「1級なんだから走って帰ってもすぐでしょ！！」

(それ、貴方の脚力ならですよね...)

「どうなっても知りませんからねっ！！」と爆速で帰ってくれた補助監督さんのおかげで寮にすぐ帰れた。

稲荷→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す