寝相 ページ23
Aside
腹のあたりでモゾモゾ動く感覚で目覚めた。
布団をめくれば家入。
子供みたいで可愛いなと思って二度寝しようと思った。
A「家入、布団間違えてるぞ...」
この狭い間に入ってくるとはなかなかだな...
と思いながらも緩む頬を抑えた。
悟「ん...」
傑「...スゥ」
後ろを見れば真っ直ぐピンッときれいな姿勢で寝る五条と、寝相最悪かよってレベルの夏油が五条の上で寝てる。
全員寂しかったわけか...
ベッドは、キングサイズだが4人だと流石にみんな死ぬほど狭そうだ。でも、良かったな大きいベッド買って。
硝子「せんぱい...」
寝ぼけ眼でとろんとしている家入の可愛らしさに悶えそうになりながらも、「なんだ」と平然を装う。耐えろ俺。
硝子「あさは、ぱんがいい」
グリグリと腹に頭を押し付けてそういうのだからわざとやってるのかと思った。
マジで何なん?これが噂のあざとい?違う??
「パンな」と家入の頭をなでて後ろ二人を起こさないようにベッドを出ればパンをこねた。
大至急発酵してほしいので40度ほどに設定したオーブンに投げ入れる。
最近の家電は凄い。発酵だってピッピッと押すだけで機会が勝手に温度を保ってくれる。
パンの付け合せに、冷蔵庫の余り物野菜にバター、小麦粉、牛乳を加えてグラタン皿へ。チーズを乗せてトースターで10〜15分ほどチンしてなんちゃってグラタン。
あとはカットトマトにコンソメと水煮豆、業○用スーパーで買ったカレー用カット野菜をぶち込んでなんちゃってミネストローネ。食べ盛りの男どものために目玉焼きとウインナーも追加して朝食完成。
途中、パンも発酵が済んだのを適当に丸めて容器に入れて焼いたのがそろそろ出来上がる。
傑「ふぁ...おはよう...」
眠そうに一番のりで起きてきたのは夏油。
傑「私、朝はご飯派なんだよね...」
そう言いながら洗面所に行った。
硝子「うお、パンだ...。先輩エスパー??」
寝ぼけていたせいでパンをリクエストしたのを忘れている家入が2番目に起床。
二人が顔を洗って揃っても一向に現れない五条。
様子を見に行けばピンッとまっすぐキレイな姿勢でまだ寝ていた。
A「五条、朝飯」
悟「うぅ...ぱんけーきがいい...」
カーテンを開ければ眩しそうに唸りながらまた朝食のリクエスト。
A「パンケーキなんてどこで覚えて来た...」
悟「青空レ○トラン」
A「坊っちゃんにテレビ見せるのやめようか...」
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本好き - 面白かったです。更新待ってます‼ (4月2日 22時) (レス) id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
田中たけし(プロフ) - 傑「硝子リモコン化して。ハリー○ッター見るから」←化してではなく貸してかと (2月1日 19時) (レス) @page21 id: 9d82b80c5a (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - コメント失礼しますっ!先輩と硝子先輩の友達以上恋人未満の関係が凄く見てて楽しくて、それでいて歯がゆいです笑青春がポワポワしてるみたいです!これからも頑張って下さい! (1月6日 10時) (レス) @page8 id: 0d0f10062d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2024年1月4日 3時