最強 ページ22
Aside
悟「A、傑がリモコン貸してくれないんだけど！！」
五条が腹を立てて泣きついてきた。
全員飯が終わったから皿洗いをしているときだった。
A「夏油何見てんの」
悟「喋る帽子と将来ハゲそうなフォイフォイ言ってる坊っちゃんが出てくるやつ」
A「それハリー○ッターっていうんだよ...フォイフォイは言ってねぇだろ...」
「ヤダ、おれお笑い見たい！！」と抱きついて来るのはいいがそれは夏油に言ってくれ...
A「面白いから五条も一緒に見てこいよ」
悟「嫌だね」
はぁ...
思わずため息が漏れ、それにビクリと五条が反応した。
それからそれぞれ風呂に入って寝る準備をしたがまだテレビをめぐる戦いに終止符は打たれておらず、夏油に負けて五条が布団に潜り込んできた。
結構喧嘩がヒートアップしてたからか、それとも初めて誰かと喧嘩をしたからかｸﾞｽｯと泣いているようだ。
A「五条」
人の背中にくっついて涙で濡らしていく五条に耐えかねて後ろを向けば気まずいのか五条が今度は背を向けた。
A「夏油のアレは確かにちょっと意地悪すぎる。でも、話し合いで解決する術も持たないとだめだ」
そういえば「うるせえ」とご機嫌斜め。
A「五条。家の奴らも周りの奴らもお前に喧嘩を挑んできたことがあるか？」
そう聞けば首を横に振った。
A「とっても貴重なんだよ。お前と対等に語らい、対等に飯を食う、遊び、学び、そして喧嘩する。生まれたときから特別で、いつか俺を見て雑魚って言えるくらいお前は強くなる。そうなったとき...最強という称号の代償が孤独になってはいけない。どうか...相手を理解してあげられるようになれ。自分から孤独を受け入れ選ぶんじゃなくて、懸命に誰かと共にあれるよう努力してくれ」
そういえばのっそりと五条は後ろを向いた。
A「弱くてもいい。でも、いつか五条が敵わないほどの強敵が目の前に立ちはだかったとき、側にいるのが仲間だったら。意地でも勝ってやるって気持ちになれる」
その言葉に五条はボロボロと泣いていた。
悟「そんな奴らいねぇじゃん...あいつらもどうせ俺の事知ったら態度が変わる...」
「お前だけじゃん...俺が五条悟って知ってて変わらねぇのは...」と悲痛な思いを口にした。
A「そういうのは試してから言うんだよ。試す前からビビってるんだったら、まだ最強は程遠いぞ」
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本好き - 面白かったです。更新待ってます‼ (4月2日 22時) (
レス) id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
田中たけし(プロフ) - 傑「硝子リモコン化して。ハリー○ッター見るから」←化してではなく貸してかと (2月1日 19時) (レス) @page21 id: 9d82b80c5a (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - コメント失礼しますっ！先輩と硝子先輩の友達以上恋人未満の関係が凄く見てて楽しくて、それでいて歯がゆいです笑青春がポワポワしてるみたいです！これからも頑張って下さい！ (1月6日 10時) (レス) @page8 id: 0d0f10062d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊織 凛 | 作成日時：2024年1月4日 3時
