任務 ページ19
Aside
とりあえず明日は朝から早いのでここでずっと待っているわけにもいかない。
企みに乗ってやろうとため息をついて出た。
傑・硝子「「・・・」」ビクッ
いや、気まずい。
なんか演技するんじゃなかったんか?
固まって何も言えなくなってるのなんだそれ。
俺何言えばええの?
A「その...なんだ。歯磨きして早めに寝ろよ...」
傑・硝子「「お母さんっっっ!!!」」
気まずさのあまりそんな事を言えば突っ込まれた。
なんか企んでるならもう少し頑張れよ...
そうため息をついて歯磨きをして布団に入った。
すると少しすればモゾモゾとなんか布団に入ってきた。
A「朝出る前に朝食は用意しておく。朝食べて行けそうなら学校に行くといい」
ポンポンと頭に手を置けば抱きついてくる姿がまだ幼い。
家入のそういうところを可愛いと思ってしまう。
傑「できればタクシー代もほしいです先輩」
A「お前かよ布団から出ろピク○ン」
傑「無理ですよ硝子と寝ようとしたらリビングで寝ろって閉め出されて...」
A「家入と寝てたら俺はお前を殺ってた」
傑「だから先輩のところ来たじゃないですか、もう少しそっち寄ってくださいよっ!」
結局俺より若干でかい男と抱き合って寝るという一生の恥。
デカイベッドも大男二人だとシ○バニアファミリーサイズだ。
傑「朝から男の顔はキッッッツ」
A「前髪毟るぞ。出ていけ」
朝俺のアラームで目覚めたコイツの第一声で昨日前髪を引き抜かなかった自分を責めた。
ササッと高専の制服に着替えた。
傑「その制服、どこのですか?」
終始ジッと見られていたが結構時間がヤバイから気にしなかった。
A「東京都立呪術高等専門学校」
傑「呪術?」
そうか、こいつは一般家庭だから知らないのか。
A「俺とお前みたいな見えるやつが行く学校」
そういえば「他にも、見える人たちがいるんですか?」と驚いたように言った。
A「知らないだけで意外と沢山いるぞ」
何か考え込んでいるようだが時間との戦いなので先に出る。
硝子「先輩」
朝早いのに目をこすりながら玄関まで来た家入に「おはよう」と言えば言葉は返ってこない。寝ぼけてるんだろう。
ギュッ
硝子「いってらっしゃう」
グリグリと顔を押し付けてそういう姿に頑張ろうと思えた。
ギュッ
傑「先輩、タクシー代」
A「歩いていけ」
追撃してくるバカを引き剥がして俺は任務に向かった。
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本好き - 面白かったです。更新待ってます‼ (4月2日 22時) (レス) id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
田中たけし(プロフ) - 傑「硝子リモコン化して。ハリー○ッター見るから」←化してではなく貸してかと (2月1日 19時) (レス) @page21 id: 9d82b80c5a (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - コメント失礼しますっ!先輩と硝子先輩の友達以上恋人未満の関係が凄く見てて楽しくて、それでいて歯がゆいです笑青春がポワポワしてるみたいです!これからも頑張って下さい! (1月6日 10時) (レス) @page8 id: 0d0f10062d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2024年1月4日 3時