言葉 ページ18
Aside
A「そうか」
ぶっきらぼうにそう返せばかみけんにシワを寄せた。
傑「そこは、何か優しい言葉の一つや二つかけるでしょ普通...」
ムスッとして同情の言葉をねだられるのは初めてで少し困惑した。
A「俺は生まれたときからそういう環境だったし、お前の苦労も悲しみも分からない。わかった気になって同情なんて薄情でできない」
ﾜｼｬﾜｼｬと頭を撫でれば力強く抱きしめてきた。
A「タイプは年上のスタイルのいい女性じゃないのか？」
大人びているように見えたが、グリグリと頭を押し付けてくる姿が歳相応、あるいはそれよりも幼く見えた。
きっと、誰にも甘えられなかった反動なんだろう。
傑「先輩...」
すると顔を上げて俺の目を見れば潤んだ瞳で見つめてきた。
傑「養ってくださいっ♡」
ｶﾞｼｯ
A「なんでそれで養ってもらえると思った」
頭を鷲掴みにしてやれば「ｲﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀ」と悲鳴を上げている。
傑「次はもう少し色気を出して...」
A「男に興味ないが」
傑「硝子には？」
あまりに唐突な問に固まれば「ﾌﾟﾌｯ」と口元に手を抑えて笑われた。
傑「先輩、硝子とどこまでいったんですかw？もちろん一つ屋根の下なんですから何もないわけ無いですよねw？」
煽りに煽ってくる前髪。
おまえ、前髪いらないだろ？
そのチラチラ顔の前で揺れてるのウザいだろ？
ちょっとかがめ。
ｶﾞｼｯ
A「引っこ抜いてやるよ、前髪ハゲ」
傑「や、やだなー、先輩ったら冗談でしょ。引っこ抜かれてもピ○ミンみたいについていきませんよ？」
このあと流石に抜くのは問題だったのでプロレス技をかけて見逃してやったとさ。
ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
A「家入、開けてくれ」
硝子「貢物は？」
A「大量の甘いものにしょっぱいもの。いろんな飲み物」
ｶﾞﾁｬｯ
硝子「入る事を許可する」
そうやって数十分ぶりの我が家に変えれば色々冷蔵庫に片付けて寝る準備に取り掛かっていた。
傑「いいかい？私が硝子を押し倒してる風で」
硝子「素人の演技感出ないか？プロの演技力いるぞ？」
傑「大丈夫、男の嫉妬というものは演技力とかあまり関係ない」
硝子「らじゃ」
歯磨きをしようとリビングに出ようとすればそんな声が聞こえた。
何やら良からぬことを企む二人...と言っても全部丸聞こえなんだが出ていってもいいのかこれ...
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本好き - 面白かったです。更新待ってます‼ (4月2日 22時) (
レス) id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
田中たけし(プロフ) - 傑「硝子リモコン化して。ハリー○ッター見るから」←化してではなく貸してかと (2月1日 19時) (レス) @page21 id: 9d82b80c5a (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - コメント失礼しますっ！先輩と硝子先輩の友達以上恋人未満の関係が凄く見てて楽しくて、それでいて歯がゆいです笑青春がポワポワしてるみたいです！これからも頑張って下さい！ (1月6日 10時) (レス) @page8 id: 0d0f10062d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊織 凛 | 作成日時：2024年1月4日 3時
