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家出 ページ17

Aside

A「俗に言う家出的なアレだな」

傑「家出ですね」

よく見れば前髪くんの着ている制服は硝子が通う中学とは違う。
硝子、他校の生徒とすぐ仲良くなれるってコミュ力高いな、と感心していた。

だがまぁ、

A「俺は家入の1個上だし、まだ卒業はしてないから中学生。2人はもちろん中学生だし、面倒事が起きたらどうにもならなくなるぞ」

家の契約とか諸々実家に書類送っといたし、そういった手続きはやっぱり子供だから大人の力がいる。だが、前髪くんが警察に捜索願でも出されてみろ。硝子は施設を勝手に飛び出してきた感じになってるから、警察に見つかったら施設戻りはほぼ確定だろ。
あ、そうだ。硝子のその辺の書類実家にお願いしておくか...

傑「あ、それについては大丈夫です。両親、私に興味はなくて、むしろ気味悪がって近づかないので捜索願とかは出ないと思います。出たら家に戻ってきてしまいますし」ニコッ

笑顔でサラッとすごいこと言い出したな...

はっ!!

A「帰れ」

ガシッ

傑「帰りませんよ...先輩...」

A「俺はお前の先輩じゃない」

グキッ

傑「そこをなんとか...」

A「そこをなんとかっていってるのにプロレス技かけるなよっ!」

1時間にも及ぶ攻防戦の末。

A「家入に手出すなよ...」

傑「あ、私の好みは年上でスタイルのいい人なので死んでも手出しません」ニコッ

A「違いないな」

硝子「お前らが家でろ」

そう言って家を蹴りだされた。
あれ、俺の家?
というか俺、なにか悪いこと言ったか??

ガチャガチャ

だめだ、鍵かかってる...

A「寒いしコンビニいくか...」

傑「ゴチになります」

A「誰も奢るとはいってない」

ギュッ

傑「も〜♡せんぱーい、そんなこと言わないでくださいよー♡」

A「前髪毟るぞ」

傑「はい」スン

とりあえず薄着1枚というバカみたいに寒い格好でコンビニでアイスと飲み物とお菓子を買った。

傑「...」ビクッ

レジでお会計をしていれば、店員の後ろについている呪霊を見て間違いなく肩を揺らした。

もしかして、見える見えないとヒソヒソ話してたのはコレ?

A「あ、肉まんとから揚げ棒追加で」

そう言って店員が後ろを向いたタイミングでサッと祓えば驚いた顔をしていた。

買い物をして家に帰る道中のことだ。

傑「小さい頃からアレが見えて。誰も信じてくれなくて、いつの間にか一人になっていました」

言葉→←慈愛



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本好き - 面白かったです。更新待ってます‼ (4月2日 22時) (レス) id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
田中たけし(プロフ) - 傑「硝子リモコン化して。ハリー○ッター見るから」←化してではなく貸してかと (2月1日 19時) (レス) @page21 id: 9d82b80c5a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼しますっ!先輩と硝子先輩の友達以上恋人未満の関係が凄く見てて楽しくて、それでいて歯がゆいです笑青春がポワポワしてるみたいです!これからも頑張って下さい! (1月6日 10時) (レス) @page8 id: 0d0f10062d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2024年1月4日 3時

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