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慈愛 ページ16

Aside

新しい家に引っ越したが、家入が心機一転で別の中学に通いたいというのでその面倒な手続きを実家に丸投げた。
どうやらばあやが家入の事を話したのかすんなり準備もしてくれたし俺は高専入学前だが任務に専念出来ていた。

硝子「夏油、それ食ったら殺されるぞ...」

傑「でも硝子...私達料理できないだろう?これを食べなきゃ死んでしまうよ?」

家の鍵が空いていて不用心だとため息を付けば家の中から男の声?
心臓が飛び跳ねめまいがした。

空気の読めない男代表を自覚していたからいつものようにドアを開けて入った。
のは良かった。
いつものようなぶっきらぼうな「ただいま」も出なければ「友達か?」なんて聞けず、立ち尽くしてしまった。

硝子「あ、先輩おかえり」

気まずそうに目をそらす硝子にまた脈が早くなった。

傑「お邪魔してます」ニコッ

胡散臭い笑み...お、俺のほうがもう少し笑える...くない。笑えない、よく考えてみたら俺表情筋硬かった...
身長は...俺より若干高い...負けた...
面。顔は?
いや、多分こいつイケメンの部類だ。俺や白髪坊っちゃんとは違うタイプの...もはや人の好み...面にだけはそこそこ自信があったのに...

A「完敗だ前髪くん...」

家入とお幸せに...と踵がえそうとした。

ガシッ
ガシッ

硝子「先輩お腹空いた...」

傑「前髪が本体ではないのでその呼び方やめてもらってもいいですか?あと同じくお腹すきました...」

二人に掴まれた。
いや、どういう状況だよ...

とりあえずパパっと飯を作ることにした。

A「彼氏と同居?」

硝子「飯がなければ叩いてた」

A「違うのか」

「ほーん」と表では言ったものの内心は花火が上がるほどおお喜びしてるのは内緒だ。

傑「あ、その。硝子、この人は見えるの?」ヒソヒソ

硝子「知らん。そんな話今までした事なかった」ヒソヒソ

傑「え、それなら何て言うの?どうすんの?このままだと彼氏と同居説断てないよ?」ヒソヒソ

硝子「それはまずい」ヒソヒソ

二人がヒソヒソと話していて、仲良さそうだな。今日転校初日のはずなのにもう彼氏できたんか。家入かわいいもんな...とらしくもなくテンションがまたどん底まで落ちた。

傑「え、えっと。詳しくは言えないんですけど...親や周りと上手く行ってなくて彷徨ってたらたまたま硝子に出会って。慈愛の手を差し伸べてもらった、みたいな?」

硝子「ナイス夏油」

傑「硝子はちょっと黙ってて!」

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本好き - 面白かったです。更新待ってます‼ (4月2日 22時) (レス) id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
田中たけし(プロフ) - 傑「硝子リモコン化して。ハリー○ッター見るから」←化してではなく貸してかと (2月1日 19時) (レス) @page21 id: 9d82b80c5a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼しますっ!先輩と硝子先輩の友達以上恋人未満の関係が凄く見てて楽しくて、それでいて歯がゆいです笑青春がポワポワしてるみたいです!これからも頑張って下さい! (1月6日 10時) (レス) @page8 id: 0d0f10062d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2024年1月4日 3時

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