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先輩 ページ2

Aside

「なぁなぁ、家入っていただろ?2年の!」

「いたいた!かわいいし、胸デカかったよな?」

「そうその!同じ2年の広田が彼女にしたって自慢してたぞw」

「うーわ、せっかく可愛いのに可哀想。学校来なくなんじゃねーの?」

隊列乱さず走り込みをしていれば後ろの2年の奴らがそんな話をしていた。

気色悪い。

酷い嫌悪感を抱いたが別に他人がどうなろうとどうでもいい。

A「喋ってる余裕があるなら、残りはお前らだけで走れ。10周追加だ」

「ちょ、」

「先輩っ!」

泣きそうになった後輩を置いて先に片付けに行った。

そうだ、今日はボール磨く予定だったな。

家を出て東京の中学に通い始めてから独り暮らしをしているが、家に帰れば暇を持て余してしまう。
だから朝練に来るのは誰よりも早く、放課後練から帰るのは誰よりも遅かった。

「自分で脱げよ撮ってんだからw」

「ウケる、マジで脱ぐのこいつ?w」

倉庫に手をかけたときそんな声が聞こえた。
俺は構わずドアを開ければ、マットに推し倒され服に自ら手をかける女とそれを動画に撮っている2人の男。

「は?萎えんだけど」

「さっさと帰れ!!」

俺に気づいた男2人が鬼の形相でこちらを睨めつけてくるから、ズンズンと中へ歩みを進め片方の胸ぐらをつかんだ。

A「ここ、バスケ部の倉庫だぞ」

光のない目でそう言えば震え始める男。

「ひ、ひろ、広田、、、この人、バスケ部主将の...ふ、ふ、藤宮先輩だってっ!!ここらの不良全員〆て半殺しにした、、藤宮先輩っ!!」

「すみませんでしたっっっ!!!」と勢い良く土下座する2人に1言。

A「お前ら、俺が倉庫の鍵持って帰ってくるまでにボール光るくらい磨いとけ」

「「はいっ!!!」」

転がってた携帯と女の腕を引けば倉庫を出た。
制服の上の方のボタンが飛んで閉まらなくなっている女に「バスケ部主将」と書かれたウインドブレーカーを着せた。

A「するなら別の場所にしろ。次同じ事があったら女だろうと許さない」

そう言えばコクリと頷いて走って行った。

その日は気分が乗らず職員室から倉庫の鍵を拝借して鍵をかけて帰った。
次の日、倉庫で泣き喚く男子生徒2名について先生に問いただされたが知らぬ存ぜぬで押し通した。

え?何があったかって?
俺が帰るまでにボール磨き終わってなかったから夜通し磨けるようそのまま鍵をかけただけだ。

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本好き - 面白かったです。更新待ってます‼ (4月2日 22時) (レス) id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
田中たけし(プロフ) - 傑「硝子リモコン化して。ハリー○ッター見るから」←化してではなく貸してかと (2月1日 19時) (レス) @page21 id: 9d82b80c5a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼しますっ!先輩と硝子先輩の友達以上恋人未満の関係が凄く見てて楽しくて、それでいて歯がゆいです笑青春がポワポワしてるみたいです!これからも頑張って下さい! (1月6日 10時) (レス) @page8 id: 0d0f10062d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2024年1月4日 3時

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